皆様こんにちは、霜柱です。
北村英明(きたむら えいめい)さんの『作詞がわかる11章 君の熱いハートを伝えてみよう』(ケイ・エム・ピー)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
要所要所に良い詞を書く為のポイントが書かれている
詞はただ書ければ良い訳ではありません。聴く人にちゃんと伝わらなかったら、その曲の魅力も発揮出来ません。
相手にしっかりと内容が伝わる良い詞を書くには、色々と大事なポイントがあります。
本書はそれを要所要所で分かりやすく解説しています。
プロの詞と作詞家希望の詞を比べているのも良いですね。そうする事によって、一体何が違うのか? どの様にしたら良いのかが明確に伝わってくると思いました。
印象に残った部分
詞のストレート性、キャッチフレーズ、リズムなど良い詞を書く為には色々な要素があります。
北村さんの書いた文章の中で特に印象に残ったのは下記です。
心の中の素直なつぶやきに耳を傾けること
あなたの言う「こういうこと」が説明しなくても分かるように表現されていなければならない
特に後者は本当にその通りだな、と感じます。上手く伝わらなかった場合、訂正したくなりますが、詞の場合は特にそうならない様に注意する必要がありますね。
ただ、現在は・・・
本書が発売されたのは1997年です。その頃はまだ専属の作詞家はまだ需要があったでしょう。しかし、2025年現在は自分で作詞をするアーティストが、その頃より増えている事は間違いありません。
演歌、歌謡曲、アイドルとかの世界ならまだ専属の作詞家としてのチャンスはあるかもしれないですが、それでも大分狭き門だと断言して良いでしょう。
もし専属の作詞家としてデビュー出来ても、それでずっと稼いでいくのも非常に難しいと思います。なので、作詞家を目指している人は相当な覚悟を持たないといけないかもしれないですね。
そういえば、本書に登場したアマチュアの作詞家志望の方々は、果たして作詞家としてデビュー出来たのでしょうか? ググって見たら1人だけデビュー出来た様です。
おめでとうございます!
感想とは全く関係無いが
実は私はこの本を久しぶりに読み、少しばかり懐かしい気持ちになりました。
今だからこそ書きますが、昔私は作詞家になりたいと夢を見ていた時期があったのです。その時に本書に出会いました。
北村さんのアドバイスを参考にして幾つか作詞をしたのです。結構自信もありました。それを知人にも見てもらったのです。ただ、反応は芳しくなく・・・。
なので、「あぁ、自分には才能が無いんだな…」と諦めました。
「もし、諦めず続けていたらどうなっていたかな?」と本書を読み終わった後、考えてみましたが、どちらにしても作詞家にはなっていなかったと思います。
簡単なまとめ
「作詞家になりたいなぁ」「良い詞を書くにはどうしたら良いのだろう?」と思っている方に本書『作詞がわかる11章 君の熱いハートを伝えてみよう』はお薦めだと言えます。
分かりやすくポイントを絞って書いてあるので、読んだ後、それを実行してみたくなる気持ちになるでしょう。
作詞家を目指していない人が読んでも面白く感じると思います。本書を読んだら、「この曲の詞はこういう作りになっているんだな」みたいな発見があるかもしれません。