皆様こんにちは、霜柱です。
石丸謙二郎さんの『山へようこそ 山小屋に爪楊枝はない』を(中公新書ラクレ)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
山登りをしたくなる
著者の石丸さんは山登りをする事がとても好きとの事。その純粋な思いがとても伝わってきました。
山についての知識や、そこで得た経験を惜しみなく分かりやすく説明してくれているのも良いですね。石丸さんの書き方が自然で奇を衒っていないからだと思いますが、読んでいるとそれだけで山にいる様な気持ちになりました。
読み終わった後は、山登りをしたくなった事は言うまでもありません。
山登りのマナーや心得、楽しさや苦難など
本書はどちらかと言うと山登りの初心者へ向けて書かれています。
どれも石丸さんが実際に体験して得た知識や経験です。なので読んでいて説得力を感じましたし、「山ではそういう風に考えるのか」と気付かされる部分も多くありました。
山登りをする上で大事な事が沢山載っていますが、その中で印象に残った事を幾つか箇条書きでピックアップします。
- 初心者は1人で登るのはNG。必ずグループか登山経験者と行く
- 靴ひもを結び直す事を躊躇わない
- 暑い・寒いを我慢しない
- 紙とペンを忘れずに
- レジ袋は山小屋では音が結構響くからNG
- 登山届は必ず出す
- 高山病の人は眠らせてはいけない
- 天気図を毎日見るクセをつける
- ビジターセンターで情報を知る
他にもまだまだありましたが、どれも山登りをする上でとても大事な事です。
石丸さんが何故その様にしているのか? それも記載されているので、読むと「そういう事なのか」と納得出来ると思います。
あと、本書のサブタイトルが〈山小屋に爪楊枝はない〉となっているのは、山小屋はホテルや旅館ではない事を示しています。
ただ、それを結構勘違いしている方が多い様です。
山小屋に爪楊枝の他、ゴミ箱、浴衣、歯ブラシ、タオル、貸し傘などもありません。
そういった物は事前に自分で用意して、ゴミは各自持ち帰るのです。
簡単なまとめ
本書は初心者向けと書きましたが、経験者の方が読んでも面白く感じる気がします。
同じ経験者でも考え方や行動は多少違うでしょう。その違いに気付いて、それを自身の山登りに活かす。そうしたら更に山登りが楽しく感じるのではないでしょうか?
結構有益な情報が載っているので、「山登りをしたいな」と考えている方は参考になる点が多いと思います。






