皆様こんにちは、霜柱です。
五木寛之さんの『百寺巡礼 第一巻奈良』(講談社)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
五木流の解釈をした奈良の10寺
本書には室生寺、長谷寺、薬師寺、唐招提寺、秋篠寺、法隆寺、中宮寺、飛鳥寺、當麻寺、東大寺の計10の奈良県の寺が登場します。
それらの寺を著者の五木さんが訪ねて、思った事を著述しています。
ただ、本書は単なる寺の解説でもなければ旅行記でもありません。
本書は五木寛之というフィルターを通したら、その寺がどの様に写るのか?何を感じとるのか? に重きを置いていると感じました。五木さんの思考や内面の感情に焦点を当てているとも言えるでしょう。
ですので、「寺の歴史を知りたい」「観光ガイドブックとして参考にしたい」などと思っている方にとっては、本書は違う様な気がします。
個人的には…
私は五木さんのエッセイが好きです。数冊しか読んだ事はありませんが、どれも五木流の解釈やユーモアが散りばめられているので、楽しく拝見しております。
ただ、正直な事を書くと、私は寺には全く興味が無いのです・・・。
「何故?」と聞かれても、「単に興味が無いから」としか答えようがありません。
奈良の寺についての歴史についても触れていましたが、そういった部分は流し読みした感じです。
本書を読んで寺に興味が出るかな? と思っていましたが、そうはならず・・・。
「五木さんのエッセイ・随筆が好き」且つ「寺が好き」という方なら、興味深く読めると思います。
簡単なまとめ
先に書きましたが、私は五木さんのエッセイや随筆が好きです。ただ、本書は・・・あまり興味を引く内容ではなかったです。
とは言っても、五木さんの寺に関しての推測、広がりのある感受性などは読んでいて面白く、考えさせられる所がありました。
もし、本書に記載の寺に行く事があったら、五木さんの考えと自身の考えにどういった違いが出るか? それを予想するのも一興かもしれません。







