皆様こんにちは、霜柱です。
佐々木則夫さんの『なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろう!』(講談社)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
ビジネスマネジメントに通じる事が沢山記載されている
正直、読む前は「なでしこジャパンが2011 FIFA女子ワールドカップで優勝を掴む話かな」くらいにしか思っていませんでした。
確かにそういった部分もあります。
しかし、それだけではなく、佐々木さんが人と接する際に気を付けていたり、心掛けている事が沢山書かれていました。
それはなでしこジャパンだけでなく、一般の企業や学校にも充分に通じる話だったのです。
そういうのを読めた事が本当に良かったですね。
印象に残った言葉
結構な数の言葉が印象に残ったのですが、その中で個人的に特に共感したのを幾つか引用したいと思います。
男性であれ女性であれ、サッカー選手として持つべき意識、果たすべき責任の重さは同じだ
本当にその通りです。「サッカー選手」の部分は他のスポーツは勿論、様々な職業にも置き換える事が出来るでしょう。
選手が世間一般の尊敬の対象とならなければ、日本のスポーツ文化の発展はないと、常々思っている。
「よくぞ仰ってくれました!」という気持ちになりましたよ、私は。
これは私見ですが、スポーツ選手ってスポーツをしている時は凄いと思いますが、そこから離れると「何なの、この人?」と言いたくなる様な方がたまにいる気がするのです。
しかしそれでは駄目なんですよね。どんなに能力や技術が高くても、人として信用されなかったら、試合に出られなくなるだけでなく、他の人との繋がりもどんどん切れてしまいますからねぇ・・・。
持論を貫くことに固執して、選手から心の糧を奪っては、チームはバラバラになってしまう。
私の以前の職場の上司は自分の意見に固執するタイプでした。「自分が正しい!」と思っているタイプだったので、何か意見しても聞き入れられる事はありませんでした。
で、どうなったかというと、結束が乱れてモチベーションも低下したのです。
当時の上司にこの佐々木さんの言葉を聞かせたいですね。
この言葉はサッカーだけでなく、あらゆるチームやグループで通用する言葉だと断言して良いでしょう。
サッカーの試合は・・・
本書にはなでしこジャパンの色々な試合模様も書かれています。
対戦国は北朝鮮、韓国、中国、ノルウェー、アメリカ、ドイツ、メキシコ、オーストラリアなど。
ただ、私はサッカーに疎いです。
なので、試合状況の描写はパッパッと飛ばしてしまいました(笑)。
専門用語っぽいのも出てきました。サッカーファンなら分かると思うのですが、私は分からなかったので、その点も読み流した感じです。
サッカーが好きだったり、ルールに詳しければ、試合状況の描写は手に汗を握る様な気持ちになるかもしれません。
簡単なまとめ
2011年になでしこジャパンが女子サッカーワールドカップで優勝するまでの軌跡が書いてありますが、それだけではありません。
一般の企業のビジネスマネジメントにそのまま通じる事も多く書かれているのです。
「読んで本当に良かった」と感じました。
なでしこジャパンのファンが読んだら、「こういう事があったのか」と一緒に熱い気持ちになれるでしょう。
「なでしこジャパンのファンではない」「サッカー自体に興味が無い」という方でも、佐々木さんが語る処世術はとても参考になると思うので、その部分は読んでほしいなと個人的に思います。






