小山慶太『知的熟年ライフの作り方』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
日本の物理学者/理学博士、小山慶太さんが書いた『知的熟年ライフの作り方』(講談社現代新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
知的学問(楽問)の重要さや楽しさが書かれている
学問というと堅苦しいお勉強のイメージがありますが、本書ではそういった単なるお勉強で終わらせるのではなく、自らの能動的な知的好奇心や創造力で、学問を更に探求する事の重要さや楽しさを説いています。
机の上の勉強だけだったら、その内に飽きたり嫌になったりする可能性があるでしょう。ですので、そこから1歩踏み出して自身のオリジナリティを加える事が大切なのです。
ハマったら抜け出せなくなる、というのは分かる気がします。
本書のタイトルに「熟年」とありますが、決して熟年世代だけではなく、どの世代にも共通して言えると断言して良いと思います。
乱読、書評コラム、自前の名言選など参考になる事も色々と書かれていました。
活き活きとしている学問探究者
学問を探求している人って研究者とか専門家のイメージがありますが、その枠に留まりません。
本書で取り上げられているのは、レイリー卿、チャールズ・ダーウィン、ヘンリー・キャヴェンディッシュ、ジョゼフ・バンクス、ウォルター・ロスチャイルド、蜂須賀正氏、渋沢敬三などです。
ただ、上記の人達は上流階級だったり財力があるので、参考になるのは熱意や追及心の様な姿勢でしょう。
他に登場しているのは、昆虫学者の増子満さん、伊豆アンモナイト博物館の吉池高行館長、日曜歴史家の鈴木眞哉さんなどです。
本業の傍ら、好きな事の探求をしているので、こちらの方が参考になるかもしれません。
いずれにせよ、活き活きしている様に感じました。
もし追求したい事が見つからなかったら?
好きな事を追求するのは何物にも代えがたいでしょう。
ただ、少し意地悪な事を書いてしまいますが、もしも「何にも学びたいことが無い」「やってみたいことが無い」という人はどうしたら良いのでしょうか?
個人的に思うのはそういう時は、ほんのちょっぴりでも何かに興味が湧いた時、どんどん手を付けたら良いのではないかと思います。「違うな・・・」と思ったら止めれば良いだけの事です。
何を学びたいか分からない時は、例えば図書館で全く異なるジャンルの本を色々と借りて読んで、そこから少しでも興味が芽生えたものがあったら、自分なりに掘っていけば良いでしょう。
著者の小山さんも書いていますが、大事なのは能動的にやる事です。強制的にやったとしても長続きはしません。
他人と比べたり評価を求めたりしすぎてもいけないでしょう。
自分の人生を充実させる為にやるのが何よりも重要です。そうでないと、せっかくの学問も足枷になりかねません。
ですので、あくまで自分軸でマイペースにやる。それを忘れない様に心掛けるべきかもしれません。
簡単なまとめ
本書は熟年時の充実な過ごし方について、色々とヒントになる事が書かれています。
年齢を重ねると人によっては思考が凝り固まったり、新しい事に目を向けなくなる事があるでしょう。しかし、それだと勿体ない。
自分自身を奮い立たせる何かを見つけて、それを探求する事の重要さを小山さんは繰り返し説いています。
ですがこれは熟年に限らない事だと私は思います。むしろ若い時から、その様な姿勢は身につけた方が良いでしょう。そうしたら熟年世代になった時、更にその力を発揮出来るのではないでしょうか?
いずれにしても、本書は熟年の時の過ごし方の参考になる事は間違いないと思います。
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