宝塚

月組公演『GUYS AND DOLLS』感想

皆様こんにちは、霜柱です。

先日、私は東京宝塚劇場にて月組公演 三井住友VISAカード ミュージカル『GUYS AND DOLLS』(脚色・演出・訳詞:稲葉太地)を観劇しました。

宝塚でこの作品を再演するのは10年ぶりです。
2002年の月組バージョンと2015年の星組バージョンは観た事あるので、今回はどんな感じになっているのか? 楽しみな気持ちで観劇に行きました。

では、感想を書いていこうと思います。

月組公演デザート『サラッとバナナが濃いでスカイ?』の販売

公演の感想の前に、まずは『Café de Repos』で販売している公演デザートについて書きます。

現在は月組公演に因んで『サラッとバナナが濃いでスカイ?』(税込¥550)と言うデザートが販売中です。
デザート名に今回の作品の役名(サラ、スカイ)が入っているのが良いですね。

まずはチェリーを。1つあります。
まぁ普通な感じでした。

続いてパイナップルを。小さめのが1つです。
これも普通な感じでした。特筆する事は無し。

ホイップクリームは口の中で溶けやすい食感でした。
クリーミーな甘さがした気がします。

チョコバナナのロールケーキはバナナの味がしっかりとしました。
予想よりも「バナナ!」という感じだったので、非常に美味しかったです。
具材の中ではこれが1番と言って良いでしょう。

上記の具材の下にはバナナプリンがあります。
食感はしっかりとしていてつるっとした食感でした。程良いバナナの味がしたのもGOODです。

容器の底にはチョコレートソースがありましたが、これは特に・・・という感じでした。

感想

新作の様な気持ちで観れた

私は2002年の月組バージョンと、2015年の星組バージョンを観た事があります。
なので、「今回の月組はどの様になっているんだろう?」とワクワクした気持ちでした。

すぐ気付いたのが台詞と歌詞が過去に上演されていたものと、全然違っていた事です。演出も結構変わっていました。

ストーリーの展開はほぼ同じですが、物語が進むにつれ「あの場面はどういう演出になっているのかな?」とも感じてきたのです。

ですので、とても新鮮な気持ちで観る事が出来ました。
再演作ですが、私には新作の様に感じましたね。

スタイリッシュな仕上がり

全体的にスタイリッシュでスッキリとした出来栄えになっていたと言えます。
過去の『GUYS AND DOLLS』も確かに素敵で格好良かったのですが、現代という観点から判断すると、格好を付け過ぎている様に感じないこともない・・・。

勿論、過去作が良くないと言っている訳ではありません。紫吹淳さん、北翔海莉さんのスカイもそれぞれ良かったです。

スッキリと書きましたが、決して物足りない訳ではありません。
以前の『GUYS AND DOLLS』にはクサさや色気がありましたが、今回のにはそれらをあまり感じませんでした。

その代わりにとても洗練されていると感じましたね。
古臭くなっている事はありませんでしたし、今の時代に合わないという事も全く無かったです。

しっかりと令和版にアップデートされている

ですので、今作は単なる再演ではなく、しっかりと現代バージョンとしてアップデートされている。そう断言して良いと私は思います。

台詞回しや笑いの取り方も現代っぽくアレンジしていたのも特徴でしょう。

その様に成功が出来たのは出演者の高い実力と、稲葉太地先生を始めとしたスタッフ達の手腕が見事に光ったからだと、私は明言したい気持ちで一杯です。

特に良かった出演者

今作でも月組生の演技力は見事に光っていました。〈お芝居の月組〉は今も健在!

良かった出演者は沢山いますが、その中で数人ピックアップします。

まずはビッグ・ジュールを演じた英かおとさん。
とても笑いを取っていました。怖さも少しはありましたが、それよりも個人的には大学デビューしようとしているが、空回りして上手くいかない男子大学生の様に観えました(笑)。
でも、それがしっかりと舞台の雰囲気に溶け込んでいたのです。サイコロを振る時の気の抜けた掛け声も印象的でした。

ハリー・ザ・ホースを演じた柊木絢斗さんも凄い!
迫力のある演技と表情が場を支配していました。一語一語に力がこもっており、他のギャンブラー達とは明らかに一線を画す存在だったと言えます。格好良さも光っていました。

ミス・アデレイドを演じた彩海せらさんも予想を超える出来栄え!
ポスターを見た時は「可愛らしくやるのかな?」と思いきや、実際に舞台を見たら姉御の様な迫力があったので驚きました。
特に「Wow!」と思ったのが歌です。彩海さんの歌が上手い事は一応知ってはいましたが、身体がビビビッとする程の力強い歌声だったのです。伸びやビブラートが凄かった!
この役で更に一皮剥けたと言って良いでしょう。

他にも印象に残った方はいますが、それは別の記事に書こうと思います。
[追記]別の記事に書きました。宜しければどうぞ↓

まとめ

宝塚に限らず再演作って中には「あぁ、この作品は出演者を変えただけで、中身はそのまま焼き直ししただけだ」と言いたくなるのが正直あります。

なので再演作って結構難しい。どの程度過去作の流れを組むべきか? どの程度新しく作り直すべきか? 出演者やスタッフは悩むでしょう。
一概には言えませんが、完全な新作より「どうしたら良いだろう?」と気にかける場合があると予想します。

しかし、今回の月組公演『GUYS AND DOLLS』は数ある再演作の中でも、見事に大成功したと言って良いでしょう。

再演でありながらオリジナリティも感じるという、稀な作品を作り上げたのです!

初めて観る人は楽しめますし、以前のバージョンをチェックしている方も新鮮な気持ちで観る事が出来ると思います。

私もまた観たい気持ちで一杯ですが、それは叶わず・・・。
Blu-rayで楽しむとしますか。

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ABOUT ME
霜柱
ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)を聴いたり、宝塚(全組観劇派)を観たり、スイーツ(特にパフェ)を食べる事が好き。これらを主に気儘なペースで記事にしています。 Xやインスタも気儘に投稿中。