皆様こんにちは、霜柱です。
日本のフリーライター/エッセイスト、荻原魚雷さんのエッセイ『日常学事始』(本の雑誌社)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
ささやかな日常にちょっとした工夫を
本書には日常で普通に使用している物、普段の行動などについて書かれていますが、そこに荻原さん流のユーモアや知恵を織り交ぜています。なので、時折「フフッ」と小さく笑ったり、「そうなんだ」と感心しながら楽しく読めました。
因みに取り上げている事柄は多岐に渡っています。
お茶、だし、卵、換気、フライパン、洗濯ネット、人との距離感、洋服、シャワー、引っ越し、掃除、お金、電子レンジ、常温保存、ナイチンゲール、睡眠、処分などなど・・・。
まだまだありますが、日常的なあらゆる物事に触れているのが分かりますね。
読みながら「人間って本当にちょっとした事で悩むんだな」という事をつくづく感じました。
ユーモアが溢れる文体の中に哀愁も少しあった気がします。
印象に残った言葉
軽めのエッセイで読みやすいですが、「おぉ!」と感じた言葉があります。
2つ挙げたいと思います。
ためこまないためには、何かのついでに片づけられるものから片づけていくしかない。
これは本当にそうですね。「片づけるぞ!!」と気合を入れて片づけていくのも良いのですが、結構体力を使います。それに片づけの時間を纏めて取れるとも限らない。
普段から、ほんの少しだけでも片づける習慣を付ける事が大事という事ですね。
「安物買いの銭失い」は「安物買いの場所失い」にもなる。
これは至言ですよ。確かに安く買った物が場所を塞いでしまう事はありますね。買った時は「コスパが良い買い物をした!」と喜んでいますが、家に帰ってくるとそれを使用する事って案外無いのです。かと言って「せっかく買ったから…」と感じて捨てようともしない。
そうこうしていく内に場所がどんどん塞がる・・・。
今、自分の部屋を見渡してみましたが、そう言ったのが結構あります。
あぁ、私も片づけをしなくては・・・。
他にも印象に残った話はありましたね。
ゴミを自ら出そうとしない夫に「本当にそうだよね!」と力強く頷いたり、「三・二・二」の法則に膝を打ったりしました。
簡単なまとめ
私たちの身の回りにある沢山の物や事。そういった事を荻原さんは知恵や工夫、ユーモアを交えながら書いています。読みやすくて面白いです。それだけでなく、中には参考になるものもあったりします。
本書を読んだら普段の日常を少し違う目で見れて、少し楽しく過ごせるかもしれませんね。







