牧彩子『魅力まるごとタカラヅカ!! 宝塚歌劇ガイドブック』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
日本のイラストレーター、牧彩子さんが書いた『魅力まるごとタカラヅカ!! 宝塚歌劇ガイドブック』(平凡社)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
非常に分かりやすい宝塚歌劇団についてのガイド本
本書を読めば、宝塚歌劇団についての事が大体分かる内容になっています。
全編カラー且つイラストで描かれているので、より読みやすさや見やすさが際立ったと言って良いでしょう。
ですので、宝塚を知らない人が読んだら、分かりやすく理解出来て興味を持てると思います。
また、ある程度宝塚を観たり知ったりしている人が読んでも面白く感じる気がします。
私は宝塚を初めて観てから多少年月は経っていますが、本書をかなり面白く思えました。
宝塚ファンが読んだら「あぁ、そんな事があったあった」と懐かしい気持ちになったり、「おぉ、これは知らなかったぞ」という発見が出来るでしょう。
著者の宝塚愛も伝わってきた
読みながら、著者の牧さんの宝塚に対する愛や熱意がブンブン伝わってきました。
ここまで詳細に調べて、読者に対して丁寧で明快な説明を心掛けているのも凄いです。
しかし、牧さんは2023年9月末に起きた出来事についてもしっかり触れています。
なので、単に妄信的なファンではなく、その辺りのバランス感覚がしっかりしているファンとも感じました。
それにしても、沢山のイラストが載っていますが、全部描き終えるのにどのくらいの時間がかかったのでしょうか?
印象に残った諸々
本書を読んでいて「それは知らなかったぞ」「懐かしいなぁ」「そんな事やっていたの?」などと感じた部分があるので、箇条書きで幾つか挙げます。
- 旧東京宝塚劇場にはボックス席があったり、飲食店が多く入っていたとは知らなかった。
- 昔の『歌劇』『宝塚GRAPH』は攻めているコーナーが多かったんだなぁ。スターの自宅を紹介なんて今じゃ絶対に出来ない!
- 現役タカラジェンヌが全員載っている『宝塚おとめ』というプロフィール本の名称に『青い袴』『武庫の花』というのが候補に挙がっていたのか・・・。何だか明治時代の小説のタイトルみたい。
- 宝塚歌劇のグッズにトレーディングカードが!? 今ではそう言うのは売っていませんが、何故売るのを止めてしまったのでしょうか?
- 新専科制度は懐かしい。でも賛否両論は確かにあったなぁ・・・。
- ステージ奥に高さがあって傾斜をつけた舞台を「八百屋舞台」と言うとは知らなかった。
- t.a.p.、シューマッハ、AQUA5、紅5・・・懐かしいね。
まだまだ読んでいて、「へえ」「ほう」「わお!」などと声をあげた部分はありますが、特に印象に残ったのは上記でした。
宝塚も時代によって実験的な事をしているみたいですね。
特に見てほしい所
牧さんのイラストが綺麗に描かれているのが本書の特徴ですが、特に見所なのは〈男役/娘役のしぐさ/ポーズ〉ですね。
「分かっていらっしゃる!」と言いたくなるようなのを纏めています。牧さんのコメントも載っているので、それを読んで私も「そうなのそうなの」と興奮しました(笑)。
あと、演出家を紹介している項目があります。
ここも牧さんが端的に分かりやすく説明しているのが良いです。
読んでほしいのが牧さんがつけた各演出家のキャッチコピーです。
かなり秀逸且つ的確と言えるでしょう。
簡単なまとめ
宝塚を知らない人、初心者、ある程度見ている人、ファン歴が長い人など誰が読んでも面白く感じる内容になっていると思います。
ただ、生の写真ではなくイラストなので、それを期待している人からすると、本書はもしかすると「ちょっと違う・・・」となる可能性は無きにしも非ず。
でも、イラストだからこそ、ここまで端的に分かりやすく纏める事が出来たと言って良いでしょう。それに牧さんのイラストは綺麗で楽しいです。
ファン歴とか関係なく、宝塚に興味がある人は是非とも本書を読んでみてほしいと思います。





