皆様こんにちは、霜柱です。
少し前に花組公演『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』で退団する方々の名前が出ました。
飛龍つかささんと音くり寿さんの名前が載っているのを見た時は、本当に驚きました。ただ、残るも卒業するもご本人の意志なので、我々はそれを受け入れるしかありません。
今回は、娘役スター路線に乗りながらも、トップ娘役に選ばれなかった音くり寿さんについて書いていこうと思います。
音くり寿の経歴
まずは音さんの経歴を軽く振り返ろうと思います。
音さんは100期生で、2014年月組公演『宝塚をどり/明日への指針/TAKARAZUKA 花詩集100!!』で初舞台を踏みました。入団時の成績は2番。
初舞台後、組回りでの星組公演『The Lost Glory -美しき幻影-』『パッショネイト宝塚!』を経て、花組に配属されます。
2016年の大劇場公演『ME AND MY GIRL』では2部のみですが、新人公演で初ヒロインに抜擢されます。
2017年の芹香斗亜さん主演のTBS赤坂ACTシアター/シアター・ドラマシティ公演『MY HERO』では、朝月希和さんと共にヒロインに抜擢されます。
そして2018年の凪七瑠海さん主演のシアター・ドラマシティ/KAAT神奈川芸術劇場公演『蘭陵王』では単独ヒロインに選ばれています。
その後、2019年大劇場公演『CASANOVA』 、2020年『はいからさんが通る』ではエトワールに起用され、その美しい歌声を披露。
数々の公演で活躍しましたが、2022年大劇場公演『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』で退団を発表されました。
音くり寿がトップ娘役に選ばれなかった理由はただ1つ
音さんは数は少ないながらも、新人公演でヒロインを1回、別箱でヒロインを2回(そのうち1回はWヒロインですが)経験しています。
実力も充分にあり、歌・演技・ダンス、どれを取っても引けを取りません。特に歌はピカイチです。時に可憐な歌声で、時に迫力のある歌声で、観客を圧倒させ引き込んでいました。
そんな音さんが何故、トップ娘役に選ばれる事はなかったのか?
私が思うに理由はただ1つだと思います。それを今から書きますが、一切の忖度無し、また、オブラートに包んだりしないので、もしかしたら不快に感じるかもしれません。
その点はご了承下さいませ。
では、はっきり申し上げます。
音くり寿がトップ娘役に選ばれなかった理由。それは、
「顔」です。
音さんの顔はどう見ても、トップ娘役になれる顔ではないのです。
「じゃあ、どういう顔ならトップ娘役になれるのか?」と問われると難しいですが、私が思うに、トップ娘役のお顔で必要なのは主に下記の条件ではないでしょうか?
- 上品さ
- 美しさ
- 嫋やかさ
- 慎ましさ
- 可憐さ
- 健気さ
これらの条件を全て満たす必要は無いと思います。しかし音さんはどれか1つにでも当て嵌まっているかというと、私にはそうは思えないのです。
別に音さんが下品だとか綺麗じゃないなんて言う気は全くありません。
逆に顔だけ良ければトップ娘役になれる訳でもありません。
しかし、トップ娘役になるには、(あくまで私が挙げた条件ですが)全てではなくても良いので、上記の条件を満たす事が出来る人でないといけないでしょう。
因みに『蘭陵王』ではヒロインに選ばれ、洛妃という役を演じました。とても上手で、剣を取る場面は迫力があり、もう本当に音さんの舞台での輝きに引き込まれました。この役は音さん以外の人には演じられないと言っても過言ではありません。
間違いなく音さんの代表作です。
しかしだからと言って、「そのうち音さんもトップ娘役になって、より活躍するだろう」とは思わなかったのです。
私には音さんがトップ娘役になっている姿を、どうしても想像する事が出来ません。
その理由は、先に書いた通り顔としか言いようがないのです。
もし檀れいさんや白羽ゆりさんの様なお顔なら、間違いなくトップ娘役になっていたでしょう。
同期に抜かされ抜かされ・・・
音さんの花組の同期で華優希さんがいました。華さんも新人公演と別箱でヒロインを演じていますが、どちらも音さんより後の経験です。
最初は音さんの方が注目されていたのでしょう。
しかし2018年の大劇場公演『ポーの一族』で、華さんはメリーベルを演じて大注目されます。その作品から娘役の2番手は華さんになりました。
その後、仙名彩世さんの後任としてトップ娘役に就任。華さんは大劇場で3作品、トップ娘役を務めた後退団されました。
では、ここで華さんの後任として音さんの名前が挙がったかというと、残念ながらそうはなりませんでした。
花組のトップ娘役に就任したのは、宙組のトップ娘役を経験し、その後専科に異動していた星風まどかさんです。因みに星風さんも音さんと同期です。
音さんは2人の同期に抜かされてしまったという事になります。
因みに入団時の成績は華さんが23番。星風さんが3番です。
華さんは演技はとてもお上手ですが、歌とダンスは「ちょっと・・・」という感じです。実力だけなら音さんの方が圧倒的に上です。
では何故、音さんではなく華さんが選ばれたのか?
何回も書きますが、その理由はお顔です。華さんはトップ娘役になる為の可憐さ・慎ましさ・健気さなどを他の娘役よりも身に着けていたからです。
星風さんも同じ理由ですね。
音くり寿の様な不遇を味わった人は過去にもいる
元月組娘役スター、千紘れいか
音さんの受けた扱いを見ていると、過去に似た様な扱いを受けた人がいた事を思い出しました。
まず思い浮かんだのは、元月組娘役スター、千紘れいかさんです。
千紘さんは1992年に初舞台を踏んだ後、花組に配属。1996年に月組に異動。2000年に退団。
千紘さんは新人公演でヒロインを4回、別箱でヒロインを2回経験しています。
実力もとてもあり、歌・演技・ダンス、どれもお上手です。
月組に異動してからは娘役の2番手の位置に就きます。
当時の月組トップ娘役、風花舞さんの後任は誰もが千紘さんだと思ったでしょう。しかし、後任に就いたのは、千紘さんではなく、当時雪組にいた檀れいさんです。
千紘さんと檀さんは同期です。因みに入団時の成績は千紘さんが2番、檀さんは何と最下位である40位です・・・。
風花さんがトップ娘役に就いてた時は、圧倒的に千紘さんの方が出番も多く、トップ娘役に近い位置にいました。
しかし、檀さんは雪組にいた時に新人公演のヒロインを1回経験しただけで、別箱のヒロインには抜擢されていません。また、役にも恵まれてませんでした。
その檀さんが月組のトップ娘役に就任。以前月組にいたので、月組トップ娘役に抜擢されるのは全くおかしいことではありません。
ただ、当時檀さんがトップ娘役に就任した事に対して、宝塚ファンからは避難轟轟でした。
確かに檀さんは歌・演技・ダンス、どれも上手いとは言えません。
「見た目だけでトップ娘役になった」と言われる始末です。
私は当時をリアルタイムで観ておらず、ビデオで過去作を観たのみですが、それは当たっていると思います。
とは言え、見た目で引き付けるのは重要な事です。
檀さんはトップ娘役になる為に必要な条件(私が提示した条件ですが)を全て満たしていると思います。
それなのに何故、ヒロイン経験は新人公演1回のみなのかが不思議です。やはり実力が・・・という事なのでしょう。
千紘さんは実力に関しては充分すぎる程あります。しかしトップ娘役に選ばれなかったのは、やはり音さんと同じでお顔だと思います。
千紘さんも条件をどれも満たしていないと言えるでしょう。
千紘れいか以外の人達
千紘さん以外に歌・演技・ダンスと3拍子揃って実力がありながらも、同期や後輩に抜かされてトップ娘役になれなかった人で思い浮かぶのは、陵あきのさん、美羽あさひさん、白華れみさんです。
この3名もとても実力があって、舞台をより引き立てるのに重要な人達でした。しかし、トップ娘役になる事なく退団されました。
何故なれなかったのか?
やはり、お顔だと思います。
でも白華さんはお顔も悪くはなかったのですが(泣)。
顔は非常に大事な問題
顔の事ばかり指摘しているので、ご不快になった人もいるかもしれません。
しかし自分で言ってはいけないと思いますが、私のこの意見は結構当たっているのではないでしょうか?
トップスターもそうですが、トップ娘役のお顔は非常に重要な事です。
勘違いしないでほしいのですが、私は音さん(他の人達も)が決して嫌いという訳ではありませんし、下品だとかなんて思っていません。
しかし、音さんは本当にトップ娘役にふさわしいか?
娘役の2番手だからこそ、音さんは輝く事が出来たのだと思います。もし、トップ娘役に就任しても「何か違う・・・」という気持ちになってしまいそうな気がします。
音さんも内心、何故自分ではなく、華さんや星風さんが選ばれたのかを分かっていたのではないでしょうか?
だから、このまま宝塚にいてもトップ娘役になれないだろうと思い、退団を決めた。
そんな感じがします。
ただ、過去には何人もの同期や後輩に抜かされながらも、研14で星組のトップ娘役に就任した渚あきさんという人がいました。トップ娘役になられた人達の中で1番の遅咲きです。
渚さんの様に耐えていれば、もしかしたらトップ娘役になれた可能性は無きにしも非ずですが、今となってはそれはもう分かりません。
以上、私なりに音さんがトップ娘役になれなかった理由を書いてきました。
勿論、これは私の意見なので、「それは違う」とご指摘されても全く構いません。
トップ娘役には選ばれませんでしたが、音さんが花組で重要な存在という事に変わりはありません。
最後まで応援をし続けます。
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