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芹香斗亜主演で再演してほしい作品7選

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皆様こんにちは、霜柱です。

先日、芹香斗亜さんが宙組の次期トップスターになる事が発表されましたね。

花組にいた2015年に2番手に昇格しましたが、そこから約8年の間2番手の状態が続きました。
こんなに長く2番手をするなんて、誰も予想しなかったでしょう。

しかし、遂に芹香さんはトップスターに就任する事が出来ました。

本当におめでとうございます!

今回は、私なりに芹香さんトップで再演してほしい作品が、7作品浮かびましたので想像(妄想)しながら書いていこうと思います。

芹香斗亜に合いそうな作品7選

スカーレット・ピンパーネル

2008年に当時の星組トップコンビ安蘭けいさんと遠野あすかさんで初演。その後、2010年に月組(霧矢大夢さん、蒼乃夕妃さんトップコンビ)、2017年に星組(紅ゆずるさん、綺咲愛里さんトップコンビ)で再演されています。

内容は、

18世紀末のフランス。虐げられてきた民衆が自由を求め立ち上がったフランス革命の勃発から数年が経ち、革命政府の統治下で多くの貴族たちが次々に断頭台へ送られていた頃。恐怖政治に反感を抱くイギリス貴族パーシー・ブレイクニーは、イギリスで赤い星型の花を指す“スカーレット・ピンパーネル”と名乗ってその正体を隠し、無実の罪で捕らわれた貴族達を国外へと逃亡させる活動を行っていた。革命政府の公安委員ショーヴランは、一刻も早くスカーレット・ピンパーネルの正体を突き止めようと躍起になっていた。
一方、パーシーとの結婚を控えたコメディ・フランセーズの花形女優マルグリットは、イギリスへ渡る前の最後の舞台に立つ。しかし、舞台上で革命政府を批判する言葉を発したマルグリットは、ショーヴランから劇場閉鎖を命じられてしまう。そして、劇場の再開許可が欲しければ反共和派の貴族サン・シール侯爵の居所を教えるよう、ショーヴランから迫られるのだった。かつて二人は革命を共に闘った同志であったが、マルグリットは理想とはかけ離れた政策を推し進める共和派を見限った過去を持っていた。一度はショーヴランの要求を撥ね除けたマルグリットだったが、侯爵に危害を与えないことを条件に居所を教えてしまう…。
イギリスで、パーシーとマルグリットの結婚式が大勢の参列者に囲まれ華やかに挙行される。幸せの絶頂のパーシーのもとに、スカーレット・ピンパーネルの協力者であったサン・シール侯爵が処刑されたとの報せが届く。しかも侯爵の居所を密告したのはマルグリットだというのだ。それが真実だと知ったパーシーは妻への愛と疑念の狭間で苦悩する。
ルイ16世の遺児ルイ・シャルル奪還を最大の目的としていたパーシーは、やがて信頼できる仲間達に自らの正体を明かし、共に立ち上がって欲しいと訴える。パーシーはマルグリットに真実の姿を隠したまま、高き理想を胸に抱いた仲間と共にドーヴァー海峡を渡り、パリへと向かう──。 

宝塚公式サイトより引用

パーシー・ブレイクニーが主人公です。

この作品は何と言っても曲が良いのです。
作曲をしたのは『NEVER SAY GOODBYE』や『ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』、『BONNIE & CLYDE』などを手掛けたフランク・ワイルドホーンさんです。

壮大感と美しさのある音楽、尚且つ印象に残るメロディ。
ミュージカルが好きな方なら、ほぼ間違いなく嵌まる作品と断言して良いでしょう。

どの曲も素晴らしいですが、その中でも良いのはまず「ひとかけらの勇気」です。主人公のパーシーが歌いますが、聴いていて高揚感が高まるキャッチー曲なのです。他にも「祈り」「目の前の君」なども名曲と言えます。

これらの曲を是非、伸びや色気のある芹香さんの歌声で聴いてみたいです。
先代の方々とはまた違った良さが出てくる事は間違いないでしょう。

主人公と敵対する役、ショーヴランも魅力のある役です。この役は桜木みなとさんにもピッタリの役と言えます。
桜木さんの歌う「君はどこに」も是非聴きたい!

宙組は「コーラスの宙組」と言われているので、この作品が合わない訳がありません。
是非、芹香さんがトップをしている間に再演してほしいですね。

ガイズ&ドールズ

1984年に当時の月組トップコンビ、大地真央さんと黒木瞳さんで初演。その後2002年に紫吹淳さんと映美くららさんの月組で、2015年に北翔海莉さんと妃海風さんの星組で再演。

内容は、

1948年頃のニューヨーク。タイムズ・スクエアに巣喰っている賭博師のネイサン・デトロイドは、アデレイドと婚約したまま賭博に熱中、今日もクラップゲーム賭場を開きたいが、ブラニガン警部をチーフとしたニューヨーク市警の取締りが厳しいため、適当な場所が見つからず困っていた。唯一、ジョーイ・ビルトモアと言う男が、前金千ドルで倉庫を貸そうと言って来たが、金が無い。

そこにネイサンの仲間のスカイ・マスタースン帰ってきた。女を巡る会話の中から、ネイサンは一つの“賭けを”申し込む。「俺が指名する女を一晩でものにしたら千ドルを払おう。できなければ、千ドルは俺のものだ」と。プレイボーイのスカイが、このうまい話に乗らない訳が無い。ところが、ネイサンが指名した女は、お堅い事で有名な救世軍の娘サラ・ブラウン。

スカイは早速、救世軍の伝道所を訪れた。伝道師たちに罪人は夜活動するから、と真夜中の布教活動を勧めた。そしてサラに「一緒に食事をしないか。その代わりに、伝道所の集会に1ダースの罪人を出席させよう」と言葉巧みに誘った。サラは単なる食事の誘いだけでは無いと見抜いて断る。しかし、カーライト将軍から信者が少ないのを理由に伝道所の閉鎖を言い渡されてしまい、スカイの申し出を受け入れざるを得なくなった。

一方、ネイサンは賭博が開催できず困り果てていた。今夜はシカゴから大物の賭博師ビッグ・ジュールが来ていて、開かないわけにはいかない。街をぶらつく賭博師たちは警部に、ネイサンとアデレイドの結婚の前祝だと言って誤魔化す。

ハバナへ出掛けたサラは半ば騙されるように酒を飲まされると酔った勢いで、羽目を外して乱闘騒ぎを起こし、スカイに愛の告白をしてしまった。だが、スカイの返事は意外なのだった。「酔っている女を自分の物にするのは、俺の自負心が許さない」と、心の内とは裏腹に冷たく突き放したのだった。だが、二人は互いに心を開き、口づけを交わす。

ところが、二人がニューヨークへ戻った時、進退窮まったネイサンが苦肉の策で全員が出掛けて留守だった伝道所で賭場を開いてしまい、さらに間の悪いことに、二人の眼前でブラニガン率いるニューヨーク市警の手入れを受けてしまった。このことを知ったサラは、スカイがこの賭博を開くために自分を騙したのだと誤解した。

ビッグ・ジュールが大負けしたため、ネイサンは場所を下水道に移してクラップを継続していた。スカイは、ネイサンに賭けの結果を報告する為に出掛けて行くと、賭場では負けが込んだ事でしびれを切らしたビッグ・ジュールがイカサマ同然の禁じ手を用いだしており、そのカモにされてしまったネイサンは大負けの有様。

スカイは、サラとの約束を果たす為に、ネイサンやビッグ・ジュールらも含んだ賭博仲間に「今夜、伝道所の集会に出席してくれないか」と頼むが断わられる。そこで、スカイは彼らと賭けをした。「俺が勝てばお前達は伝道所へ行ってくれ。俺が負けたら一人当たり千ドルを払う」と。賭けの結果は、スカイが勝った。賭博師たちはしぶしぶ伝道所に向かう。そしてスカイは、しばらく街を離れようとする。

なんとか賭博師たちに懺悔をさせ、集会は成功に終わり、支部の存続も認められた。ネイサンの懺悔から、スカイが伝道所での賭博に関わっていないことを知り、サラは彼の後を追う。サラはアデレイドと出会い、二人は、結婚して愛する男を変えて見せようと意気投合する。

それから数日後、スカイとサラの結婚式が挙げられ、スカイはすっかり救世軍の一員になっていた。そして、ネイサンも新聞販売と言う堅気の仕事に就き、十四年間もおあずけだった婚約者アデレイドと、目出度く結ばれたのだった。

Wikipediaより少し省略しながら引用

スカイ・マスタースンという役が主人公です。

私が初めて観た『ガイズ&ドールズ』は2002年に月組で上演されたバージョンです。

この時にスカイを演じた紫吹さんがもう格好良すぎて!!
再演ですし、宝塚オリジナルの作品でもありませんが、この役は間違いなく紫吹さんの為に作られた役と言っても過言ではありません。
間違いなく紫吹さんの代表作です。

因みに北翔さんのスカイも観ましたが、こちらは正直あまりピンときませんでした(笑)。

スカイという役はただ格好良いだけでは演じることは出来ません。男役の色気は勿論、やや退廃的な雰囲気を纏った大人の雰囲気が必要な役です。

芹香さんは背が高く足も長くて格好良いです。それだけでなく、どの様な役もこなし色気もあります。

2番手時代に(勿論それ以前にも)様々な役を演じた芹香さんなら、また新たなスカイを魅せてくれることは間違いないでしょう。

芹香さんが歌う「運命よ、今夜は女神らしく」「はじめての恋」も聴きたいです。

是非この作品も再演してほしいですね。

ME AND MY GIRL

1987年に当時の月組トップコンビ、剣幸さんとこだま愛さんで初演をして以降、何回も再演されている人気の作品。

内容は、

1930年代のイギリス・ロンドン。イギリス貴族の名門ヘアフォード伯爵家はある問題を抱えていた。その問題とは、亡き伯爵の落とし胤である跡継ぎの行方がわからないということ。
世継ぎを探し続けていた弁護士のパーチェスターが、ある日、ついに見つかったと一人の青年を連れてくる。ヘアフォード一族の前に現れた青年はウイリアム・スナイブスン(ビル)。ロンドンの下町・ランベスに住むコクニー訛りの粗野な青年の登場に面食らう前当主の妹で遺言執行人のマリア公爵夫人と、彼女の友人で同じく遺言執行人のジョン卿。公爵夫人の姪であるジャッキーは伯爵家の財産を手に入れるべく新たなヘアフォード伯爵となるビルを誘惑すると宣言し、婚約者のジェラルドに婚約指輪を投げ返す始末。
ビルがヘアフォード伯爵を継ぐための条件はふたつ。ひとつは「ヘアフォード家を継ぐのに相応しい人物であること」。遺言書に記されたこの条件を満たすために、公爵夫人はジョン卿の反対を押し切って、ビルを紳士に育てる行儀教育を行うと決意する。

もうひとつの条件は「同じ階級の娘と結婚すること」。ビルの恋人・サリーは、ビルと同じくランベスで育った女の子で、この条件に当てはまらないと、公爵夫人はビルにサリーと別れるように迫るのだった。ビルはサリーとの別れを拒むが、サリーはビルのために自分が身を引いたほうが良いのではないかと考え始めていた。最初こそビルが伯爵家の世継ぎであることを喜んでいたサリーだったが、公爵夫人のレッスンを受けて徐々に貴族然としてくるビルの変化を感じていたのだ。

そんな時、ビルの伯爵家継承披露パーティが開かれることになる。そこには若き伯爵として堂々と振る舞うビルの姿があった。そんなパーティの最中、立場の違いをビルに理解させるために、ランベスの仲間を連れて現れたサリーだったが、彼女の本心を感じ取ったビルはサリーがランベスに帰るのなら、自分もまたランベスに帰る道を選ぶのだった。

ビルが本気で自分といるためにすべてを捨てる覚悟であることを知ったサリーは、ビルの幸せを願ってひとり、ランベスへと帰ってしまう。サリーが去ったことを知ったビルは、彼女を追ってランベスへと向かう。しかし、すでにサリーはランベスからも姿を消していたのだった。

ビルは莫大な資産を投じてサリーを探していたが、一向に行方はつかめないまま月日は過ぎた。ビルはサリーを取り戻すために、ついにヘアフォード家を出ていこうとするが……。

宝塚歌劇の公式サイトから引用

ウイリアム・スナイブスン(ビル)が主人公の役です。

とても明るいコメディ要素のある、観ていてハッピーな気持ちになれる作品です。

芹香さんは花組にいた時に『ME AND MY GIRL』に出演をし、ジョン・トレメイン卿とジェラルド・ボリングボークを役替わりで演じました。

どちらの役も似合っていましたが、芹香さんならビルも似合うでしょう。
勿論、相手役の春乃さくらさんはサリーの役です。

お2人で主題歌「ME AND MY GIRL」を歌いながらタップダンスをしているのが想像出来ます。

新生宙組に合う作品だと思うので、劇団側には再演を検討してほしいです。

ハウ・トゥー・サクシード

1996年に当時の花組トップコンビ、真矢みきさんと純名里沙さんで初演。その後2011年に音月桂さんと舞羽美海さんの雪組で再演。

内容は、

しがないビルの清掃員であるフィンチは、ある日「努力しないで出世する方法」という本を読んだことから出世を強く意識するようになり、出世するなら大企業に入らなければならないという本の教えに従い、ワールドワイド・ウィケット社の郵便係に転職した。そこでの懸命な働きぶりに感心した郵便室長のトゥインブルは、自分の後任にフィンチを指名したが、彼は「会社の為を思って」と言ってその誘いを辞退し、社長の甥であるバドに郵便室長の座を譲る。実のところ、これも「郵便係は長く勤めるものではない」という本の教えによる行動だったが、彼の行動に感動した人事部長のブラッドの推薦で、企画推進部の部長代理の座を手に入れた。

その後もフィンチは本の教えに従い、話術や人脈を駆使して「努力」しトントン拍子に副社長にまで出世し、秘書のローズマリーとも恋仲になって全てが順調に進んでいた。しかし、彼が企画したTV番組で重大なアクシデントが発生し、責任を問われてクビを覚悟することになってしまった。フィンチの幸運もここで潰えてしまうのか?

Wikipediaより引用

フィンチが主人公の役です。

私は真矢さんのバージョンをビデオで観たのみですが、まぁ予想してたよりもドタバタでコメディ要素が強い作品でした。

真矢さんは汗を流しながら、舞台上をあちこち駆け巡り全力で演じていました。その姿にとても好感が持てたのです。

ビルは観ている分にはコミカルな役で、笑える言動をよく取りますが、演じる方はかなり大変だと思います。真矢さんと音月さんは1回ビルを演じた後、どのくらいカロリーを消費したのかが気になるぐらいです。

芹香さんはコメディも似合います。
大仰な演技をしながら、舞台上を下手から上手まで動き回っているのが想像できるのです。

魅力的な歌も多く、特に2幕目の後半に出てくる「Brotherhood of Man」は感動的な歌で、優しい気持ちになれます。

個人的に特に好きなのは、フィンチとビグリー社長が一緒に歌う「Grand Old Ivy」です。とても楽しいアップテンポな曲で、一緒に舞台に立って歌いたくなる曲なのです。

因みに、ビルの出世を邪魔しようとするバドという役が登場します。
これがまた非常にクセのある役で(笑)。観ている分には面白いですが、身近にいたら間違いなくうっとうしくて邪魔者扱いしてしまうでしょう(笑)。
この役は勿論、桜木さんに演じてほしいです。桜木さんの暴走する姿を観てみたい(笑)。

是非、『ハウ・トゥー・サクシード』を再演し、思いっきり弾けてほしいです。

ただ、何故か『ハウ・トゥー・サクシード』は著作権的に厳しい作品の様で、雪組が再演した時はDVD化がされませんでした。

それでも再演だけはもう1度してほしいですね。

夢介千両みやげ

2022年に当時の雪組トップコンビ、彩風咲奈さんと朝月希和さんで上演。

内容は、

「桃太郎侍」をはじめ数々の名作を生み出した山手樹一郎の代表作の一つ「夢介千両みやげ」。腕っぷしは強いが喧嘩嫌いでお人好し、お節介な心優しき青年・夢介の活躍を描く傑作小説を、痛快娯楽時代劇として宝塚歌劇で舞台化致します。

小田原・庄屋の息子・夢介は、父親から“通人”となるため千両を使っての道楽修行を言い渡され江戸へ向かう。道中、“オランダお銀”と呼ばれる女スリに懐を狙われる夢介だったが、夢介の朴訥で底抜けな優しさに触れたお銀は一目惚れ、押しかけ女房となり二人は江戸で奇妙な同棲生活を始める。夢介に相応しい善い女房になろうと努力するも元来気性の激しさを抑えきれないお銀。遊び人飛脚屋の若旦那・伊勢屋総太郎ら個性豊かな江戸の人々が巻き起こす騒動を、夢介は“金と優しさ”で解決して行く。

善意の塊のような夢介との出会いが人々にもたらすものとは、そして夢介の道楽修行の結末は?  

宝塚公式サイトより引用

夢介が主人公の役です。

この夢介はズーズー弁を話し、あまりキリっとしていないのです。とてもトップスターが演じる様な役柄ではありません。

しかし、彩風さんはこのキャラクターを等身大に演じ、見事に嵌まっていたのです。
今の他の組のトップスターでは演じられないと思います。というより似合わない気がします。
という事は、彩風さんはそれだけ演技出来る役が広いという事だと思うのです。

この作品はある意味異色かもしれませんが、1回だけの上演だけでは勿体無い。

結構演じる方を選ぶ役だと思いますが、この夢介は芹香さんにも演じられる様な気がします。
芹香さんのズーズー弁はちょっと想像が付かないですが、結構似合うのではないでしょうか?

宙組は和物を久しく上演していないので、ここで明るい雰囲気のある『夢介千両みやげ』を再演しても良いと思います。

王家に捧ぐ歌

2003年に当時の星組トップコンビ、湖月わたるさんと檀れいさんで初演、その後、2015年に朝夏まなとさんと実咲凛音さんの宙組で、2022年に礼真琴さんと舞空瞳さんの星組で再演しています。

内容は、

今から3500年前のエジプト。

エチオピアとの再度の戦いの為、新たな将軍の名が王ファラオの口から告げられようとしていた。
エジプトの若き戦士ラダメスは、自分こそ将軍に選ばれるのではとの期待に胸を躍らせていた。

彼はエチオピアに勝利した暁に、密かに恋するアイーダに求愛しようと決心。
エチオピアの王女だったアイーダは、先の戦いの折、ラダメスによって命を救われ、今はエジプトの囚われ人となっていた。
アイーダもまた、祖国の敵と知りながら、強く逞しいラダメスに心惹かれていたが、囚人の身である彼女がその想いを彼に告げることはなかった。

遥かな故郷を思い嘆くアイーダに、ラダメスは戦いが終われば、必ずエチオピアを解放すると約束する。
しかし彼女は「あなたにとってエチオピアの解放にどんな意味があるのか」と逆に問う。

そこへエジプト王女アムネリスが艶然と現れる。
勇敢なる戦士ラダメスに恋するアムネリスは、彼のアイーダにへ向ける視線から二人の仲を疑いはじめる。

アイーダを愛するラダメス、疑いにとらわれたアムネリス、
そして祖国と愛の狭間で揺れ動くアイーダ。

ついに新将軍の名が告げられる時が来た。神官たちが告げたその名は・・・ラダメス!
ファラオより聖なる剣を与えられたラダメスは、勝利への期待に沸き返る民衆を誇り高く見渡すのだった。

ラダメスの奇襲攻撃により、エジプトはエチオピアに勝利し、その知らせを聞いたアムネリスは、アイーダの本心を探る為、「ラダメスは死んだ」と偽りを告げる。

祖国と愛する人の両方を失ったかと嘆き悲しむアイーダの様子を見たアムネリスは、彼女こそが憎き恋敵であると確信する。
嫉妬にかられたアムネリスは、「囚人の分際で私と張り合おうなどと、思い上がりも甚だしい」とアイーダに侮蔑の言葉を投げつけるのだった。

首都メンフィスに、次々とエジプトの戦士たちが凱旋してくる。
アムネリスの手からラダメスに勝利の証として王家の首飾りが授けられると、民衆は歓喜の声で英雄を迎えた。

褒美に何を望むかと問うファラオに、ラダメスはエチオピア人の解放を願い出る。

新たにラダメスが戦場より連れ帰った囚人の中には、アイーダの父であるエチオピアの王アモナスロも含まれていた。
アモナスロとその一族さえエジプト国内に留め置くなら、その他の囚人を解放しても、エチオピアは二度と刃向かってこないだろうと訴えかけるラダメス。

その熱意に負けたファラオは、ついに囚人を解放することを決断する。
しかしそれでラダメスの望む平和が保たれるかどうかは賭けである、とも言い残す。

ラダメスの手によって囚人が解放され、エジプトは一見平和になったかに見えた。
しかし、ウバルドらエチオピア王一族の心にくすぶる復讐の火種は決して消えてはいなかった。

しかも平和に倦んだエジプトは、かつての慎みを失い、すっかり燗熟していた。
そんなエジプトの姿に失望したアムネリスは、ラダメスに平和の意味を問う。

ラダメスは「平和は新たな歴史の始まりにすぎない」とアムネリスに説くが、彼女は取り合おうとはしなかった。

口論の末、興奮したアムネリスはついに自分の心に渦巻く疑いを口にする。

「あなたが愛しているのは誰なのか」とのアムネリスの問いに、とうとうラダメスはアイーダへの愛を宣言してしまう。

嫉妬に我を失ったアムネリスは、ラダメスの心を手に入れる為ならば手段は選ばないとの言葉を残し、去っていく。

ラダメスと密かに逢う為、約束の場所を訪れたアイーダの前にアモナスロが現れる。

アモナスロはアイーダの恋心を利用し、ファラオの身辺が手薄になる時をラダメスから聞き出せと命じる。
アイーダに「祖国を救えるのはお前しかいない」とだけ告げて去っていく。

祖国を取るか、愛を取るか、アイーダの心は激しく揺れる。
そこへラダメスが現れ、声高に彼女に愛を告白する。

突然の出来事に呆然としながらも、情熱的なラダメスの求愛に、アイーダもついに彼への愛の言葉を口にしてしまう。

想いの通じ合った二人は束の間の幸せに浸るが、やがてこの恋をアムネリスが許すはずもないことに気付き愕然とする。

ファラオが護衛の戦士さえも遠ざけ、エジプトの繁栄を祈って夜を明かす、新月から数えて14番目の夜を待って国を出ようと二人は誓う。

はからずもファラオの秘密を手にしてしまったアイーダは、それきり親子の縁を切るなら、とその事実をアモナスロに告げた。

エチオピアの王女ではなく、一人の女として生きることを選んだ娘の決断を、アモナスロはやむなく受け入れるのだった。

それぞれの思惑が渦巻く中、いよいよ新月から数えて14番目の夜が訪れた。

二度目の銅鑼が鳴らされ、もの間もなく石室の扉が閉ざされようとした瞬間、ファラオがラダメスを呼び止めた。

娘アムネリスを娶り、やがてはファラオとなるラダメスに、未来の王として共に祈りを捧げよというのだ。
愛か。栄光か。命をかけ、自分が愛するのはアイーダであると、ラダメスがファラオに告げようとしたその時、機会を窺っていたウバルドたちが乱入した。

ファラオはその剣に貫かれ、命を落としてしまう。

ラダメスを心待ちにしていたアイーダは、アモナスロの手によって連れ去られ、暗殺に成功したウバルドたちは自ら命を断つ。

ファラオの秘密を漏らした裏切り者の存在を疑い始めた戦士たちに、ラダメスは自分が今夜のことをアイーダに話したと告白する。

ラダメスが国を裏切ったと知り、動揺する戦士たちに、それまで黙っていたアムネリスが毅然と、自らがファラオとなることを宣言する。

涙を拭いたアムネリスはラダメスを捕え、戦士たちにエチオピアの壊滅を命じるのだった。

エジプト軍の総攻撃により、エチオピアは跡形も無く滅び去った。

罪に問われ、処刑を待つ身のラダメスのもとに、アムネリスが現れる。
彼女はラダメスに、アイーダに騙されたのだと言いさえすれば、命を助けると最後の愛情を示すが、ラダメスは何も答えようとしなかった。

ついに処刑の時が訪れた。

ラダメスはファラオとなったアムネリスに戦いの意味を問いつつ、
生きながら地下牢に沈んでいく・・・・・。

http://www.kiwi-us.com/~masato/oldworks/category/takarazuka/3022/oukestory.htmlのサイトより少し省略しながら引用

ラダメスが主人公の役です。

この作品は何と言っても曲が良いのです。
「ナイルの流れのように」「世界に求む-王家に捧ぐ歌-」「月の満ちるころ」などの名曲があり、とても心を揺さぶります

スケールが大きく、その豪華さにも圧倒されます(2022年に星組が再演した時は違っていたようですが、笑)。

また、主人公のラダメスも魅力的な人物です。
敵対しているエチオピアに勝利をしても、自身の褒美を望むどころかエチオピアの開放を求めるのです。

普通なら、何かご褒美を貰おうとするでしょう(私もそうです、笑)。しかし、ラダメスはそうはしませんでした(アイーダに恋していたからかもしれませんが)。

私は初演の星組を観ましたが、とても素晴らしかったです。
湖月さんのラダメスは勇ましくありながらも、純な愛を求める戦士という感じが出ており、この様な人がいたら間違いなくモテるだろうなぁと思います。

朝夏さんのラダメスは湖月さんと比べると、勇ましさはありませんでしたが、その分優しさが出ていたと感じました(因みに、さんのラダメスは未見です)。

この役は芹香さんにも合うと思うのです。今まで演じた方々とはまた違ったラダメス像が出来上がるでしょう。

また、何よりも芹香さんの歌声で「世界に求む-王家に捧ぐ歌-」を聴きたいです。

春麗の淡き光に

2003年に雪組で上演された作品。
当時のトップコンビは朝海ひかるさんと舞風りらさんです。

内容は、

平安末期を舞台に、藤原氏ら貴族の専横を正そうと立ち上がり、来るべき新たな時代への布石となった男の物語。

藤原北家が全盛を誇っていた頃、京の都では朱天童子を名のる盗賊一味が、北家ゆかりの者ばかりを襲っていた。童子の正体は北家に政権を奪われた南家の流れを汲む藤原保輔だった。北家の頭領・藤原兼家は、童子征伐を検非違使別当の野依知親に命令し、知親は童子一味に罠をかけ、保輔の顔に深い刀傷を負わせる。逃げおおせた保輔だったが10日後には兼家邸で曲水の宴が開かれることになっていた。そこで保輔は太宰府にいる弟の保昌を呼び寄せ、身代わりを頼む。

しかし、恋人の若狭はこれに気付く。かくして知親の計略は失敗し、兼家は改めて源頼光に童子討伐を命じるが、頼光と保輔は親友であり、しかも若狭は妹であった。

タカラヅカ・スカイ・ステージのサイトより引用

藤原保輔が主人公の役です。

「THE 和物」と言える作品で、華やかな和の世界を堪能出来ます。

ただ、内容は暗めの作品です。途中で藤原保輔の仲間が亡くなったりしますし、保輔と相思相愛である若狭とは結局結ばれる事もないので、ハッピーな作品を望む方にとっては違うかもしれません。

しかし、切ない恋心や思い通りにいかない人の人生が描かれており、そこに観ている側の心が動かされるのです。

表現が豊かな芹香さんなら、この様な悲恋物も間違いなく合うと思います。
芹香さんはあまり和物を演じていない様な気がするので、ここで是非この『春麗の淡き光に』で、美しい和の姿を魅せてほしいです。

まとめ(の様なもの)

以上が、個人的に芹香さんがトップになったら再演してほしい作品でした。

どの作品も芹香さんに合うと思いますが、特に個人的には『スカーレット・ピンパーネル』と『ハウ・トゥ・サクシード』を再演してほしいです。
この2作品は芹香さんが演じてる姿が容易に浮かびました。

芹香さんはダイナミックな方なので、海外ミュージカルの作品は嵌まると言えるでしょう。

しかしそれだけでなく、芹香さんは芸の幅が広いので『春麗の淡き光に』の様な作品も合うと思います。

ようやく宙組の次期トップスターに決まった芹香さん。
気になるのはトップの任期です。2番手時代がとても長く、研17でトップ就任になったので、正直任期は短いと思います。

宝塚は基本オリジナルの作品を上演しますが、どれか1作でも良いので上記に挙げた作品を再演してほしいです。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。趣味はハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)を聴く事、宝塚(全組観劇派)を観る事、美味しい物を食べる事です。これらの事を気儘なペースで記事にしています。 Xやインスタも気儘に投稿しています。