宝塚

例の件で遺族がコメントを発表。劇団側も発表したが・・・

皆様こんにちは、霜柱です。

2023年11月10日(金)に例の件で、遺族側がコメントを発表しました。
私は劇団側から発表が無い限り、どの様な意見にも左右されない様にしていました。

ただ、流石にこれは・・・。

私は宝塚の舞台がとても大好きです。世界に誇れる舞台人やスタッフ達が集結していると確信しています。

ですので、この様な事が起きたのは本当に悲しいですし、本当は触れたくなかったのですが、私も思う事があったので書いていこうと決めました。

これが全て本当なら・・・

「これが本当に宝塚で起きた事なのか!?」と、宝塚ファンなら誰もが思うでしょう。

先に書きましたが、私は劇団側からの正式な発表があるまで、この件については肯定も否定もしない姿勢でいました。

しかし、劇団側より先に遺族側がコメントを発表。
遺族側が先に発表したという事は、もう劇団の人達の事を完全に信用していないという事でしょう。「このまま待ちの状態でいたら、うやむやにされてしまう」と。

子供がいる人なら(勿論いない人も)、もう言葉に出来ないくらい辛い気持ちになってしまいます。私もそうです。

特に個人的にグサッときたのは、

宝塚歌劇団に入ったこと、何より、宙組に配属された事がこの結果を招いたのです。

宙組に配属された事・・・。
私は完全な部外者で、ただのファンにすぎませんが、この件が起きる前は宙組って雰囲気が特に良さそうに見えたのです。

しかし、実際はその逆だったようです。
いえ、逆どころではありませんね。ここまで凄惨な状況になってしまっていたなんて、本当に信じたくありません。

それだけではありません。他にも労働について声を失ってしまう様な事が発表されています。

亡くなるまでの1か月間の時間外労働の推計は「過労死ライン」を大幅に超える277時間に上るという。

睡眠は連日約3時間で対応して奮闘したAさん

労働基準法で定められた労働時間は「1日8時間、週40時間」と定められています。
それだけでなく、1ヶ月で働ける時間は、

原則として、労働基準法における残業時間の制限は、月45時間・年360時間です。
所定労働時間と残業時間を合わせても、従業員を働かせられる1ヵ月の労働時間は、最大205時間となります。

jinjer Blog編集部

205時間というのは通常の労働時間と残業を合わせた時間です。それなのに、残業だけで277時間なんて・・・想像するだけで戦慄が走りますね。労働基準法に反しすぎでしょう。
最早、こき使っているというレベルではありません。

ただ、この労働時間の件に関しては、変動はあれど他のタカラジェンヌやスタッフにも当て嵌まりそうな気がして、もう言葉にすら出来ない気持ちになります。

本当に一刻も早く、それも抜本的な改革をしないといけません。
劇団側がそれを本当に理解しているのか?

劇団側がどの様な調査結果を出すのかが注目ですね。

劇団側からコメントは出たが・・・

2023年11月11日(土)に劇団側から、この件についてのコメントが発表されました。

一応、文面をそのまま引用します。

このたびの宝塚歌劇団生徒の急逝につきまして、弊団といたしまして大変重く受けとめており、誠実に対応してまいる所存です。
また、昨夜、外部弁護士による調査チームより、調査報告書を受領いたしました。調査結果につきましては、今後の改革の方針とあわせて、近日中にお知らせいたします。
宝塚歌劇団では、このたびの調査結果ならびに各組・スタッフ等との話し合いを通じて出てきた課題に対して真摯に向き合い、変えていくべきものについては、全力で改革に取り組んでまいります。

近日中に発表するとの事です。しかし今回に限りませんが、何だかモヤモヤしてしまいます。

ただ、この発表についてとやかく言う気はありません。
「全力で」と書いてありますが、言葉だけでなく、ちゃんとその姿勢をしっかりと見せてくれるよう祈るばかりです。

宙組はどうなるのか?

PAGAD』『Sky Fantasy!』の東京公演は2023年11月25日(土)〜2023年12月24日(日)の日程です。

遺族側のコメントが出る前は、「東京では公演をするのではないか?」と思っていました。

私は今回の宙組の東京公演が当たったので、公演をするなら例えこの様な状況であろうとも行く気満々でした。
それだけでなく『歌劇2023年10月号』の宙組の座談会を読んだら、「劇もショーも面白そうな作品だな」という気持ちになり、ますます観たくなったのです。

しかし、遺族側がこの様なコメントを発表をしたので、東京公演も無理でしょう。
全員、どの様な顔をして舞台に立って良いか分からない筈ですし、舞台に立てる精神状態でもないと思います。

中には「いや、どんな状況でも舞台に立つべきだ!」という意見もあります。
正直、この気持ちも私は分かります。舞台人は舞台に立ってなんぼでしょう。それに私だって観れるなら観たいです。特に新生宙組になったので、一体どの様な感じになったのか? それを生の舞台で観たいのです。
特に個人的には2番手羽根を背負った桜木みなとさんを観たい!

ただ、先に書きましたが、東京公演はもう・・・出来ないでしょう。
東京公演の後は、別箱公演の『Xcalibur エクスカリバー』と『MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-』があり、本公演『宝塚110年の恋のうた』『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』と続きます。

まだ先ですが、これらの公演もどうなってしまうのでしょうか?
最悪の場合、全て中止になるかもしれませんね。

ここまで公演の事について書きましたが、それ以前に宙組の存続が怪しいと言われています。

「こんな事を起こした宙組は廃止にするべきだ!」という意見がファンの中でも出ています。

本当なら絶対に許されない事です。
ただ、単に宙組を廃止して済む様な問題でもないと思います。一時的には解決するかもしれませんが、宝塚の悪い伝統や仕来りを無くさない限り、直ぐにまた別の組で起きるでしょう。

私は宙組を廃止してほしくないと思っています。宙組でないと観られない舞台があるからです。

でも、今の宙組はそんな事も言っていられない状況ですよね。何だか宙組廃止が現実味を帯びてきた様な気がします。

いつからこんな組になってしまったのでしょうか?

花宮沙羅は舞台に立てないまま退団か?

宝塚は例の件と、月組の休演者の続出・復帰で話題が持ちきりですが、花宮沙羅さんは今回の宙組公演を最後に宝塚をご卒業されます(因みに優希しおんさんもご卒業されますが、優希さんには触れません。理由は・・・お察し下さい)。

宝塚大劇場では9月29日(金)・30日(土)だけ公演したのみで、残りの日程は全て中止になりました。
東京で公演をするのか否かはまだ発表されていません。しかし、先に書きましたが、この様な状況で公演をするのは難しいでしょう。

もし東京も全日程中止になるなら、花宮さんは再び舞台に立つ事無く退団してしまうのでしょうか?
そうなるのであれば、花宮さんの退団時期を変えてほしいです。
危局的な状況というのは重々承知していますが、このまま再び舞台に立てず退団してしまうなんて、あまりにも悲しいです。

でも、その様な事は言ってられないのかもしれませんね。

宝塚をご卒業される人は『歌劇』に退団ご挨拶が載りますが、花宮さんはどの様な挨拶をすれば良いのでしょうか?
勿論、花宮さんも1人の大人なのでご自身でどの様に挨拶するかは決めるべきですが、渦中の宙組にいるので「宝塚は愛がある場所でした」と書かれても、ファンは疑ってしまうと思います・・・。

ここまで思った事を書きました。

果たして宙組は、宝塚はどうなるのか?
対応の仕方では本当に最悪な結末になってしまうでしょう。

今回の件で宝塚のファンを辞めた人は多くいると思います。
ただ、私は観続ける姿勢でいます。何故なら舞台で魅せてくれた感動や素晴らしさは本物だと確信しているからです。

私が宝塚ファンを辞めるのは「面白い作品が全然無い」「魅力的なタカラジェンヌが全くいない」となった時かもしれません。

繰り返し同じ事を書いてしまいますが、劇団側は真剣にこの件に取り組み、タカラジェンヌやスタッフが心の底から「宝塚にいて良かった」と言える場所に改革する事を心から切望します。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。