皆様こんにちは、霜柱です。
私は先日、東京宝塚劇場にて雪組公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル－Boiled Doyle on the Toil Trail－』『FROZEN HOLIDAY（フローズン・ホリデイ）－Snow Troupe 100th Anniversary－』を観劇して参りました。
今回はWinter Spectacular『FROZEN HOLIDAY』(作・演出：野口幸作)の感想を書いていこうと思います。
お祝いムード満点の作品
今作はクリスマスやハッピーニューイヤーの内容を盛り込んだ、雪組100周年を祝う作品となっています。
劇中では確かにクリスマスやハッピーニューイヤーを祝う曲が多く、本当に観ているととても幸せな気持ちになりました。この様なパーティみたいのがもしあったら参加してみたいと思いましたね。でもかなり体力使いそうなので、やっぱり遠慮するかも(笑)。
色々と目白押しの場面が続き、展開は結構目まぐるしい感じでした。私は1回だけしか観れなかったので、舞台上で行われている事を追うのに必死で、本当に目が2つだけでは足りないとつくづく実感しました。
2回以上観れた人が羨ましいですね。
ただ、ちょっと気になった事があります。確かにクリスマスやハッピーニューイヤーの歌や踊りで盛り上がっていましたが、雪組100周年とはあまり関係が無い様な気がしたのです。
雪組で上演された過去の作品の歌が出てくる訳ではありません。ですので、そういうのを期待している人にとっては、今作は「思っていたのと違う・・・」となってしまうかもしれないです。
でも、そうだとしても充分楽しめる作品になっているので、決して損はしない作品だと私は思います。
個人的に印象に残った点
オープニングの映像美
舞台が始まる前にまず全編CGの映像が流れます。
その映像がとても綺麗でした。白い鳥が雪に覆われた渓谷を越えて、今作の舞台となる〈FROZEN HOTEL〉に辿り着くまでのシーンが写し出されています。
最近の宝塚は映像も結構駆使したりしています。しかし、中には「別に映像いらないのでは？」「映像に頼り過ぎでは？」と思ってしまう場面もあったりするのが事実（あくまで私にとって）。
ですが、今回の映像は観客を惹き込むのに成功したと言える代物だと感じました。
ちょっと長めでしたが、ダラダラしたりする事無く映像美を楽しめたのも大きなポイントでしょう。
ただ同時に、「これを作成したスタッフかなり大変だっただろうなぁ。微調整とかどのくらい苦労したのかな？」とも思ってしまいました。
とてつもない円形のダンス
〈第8章 LET IT SHOW!〉の場面では、沢山の雪組生が舞台上で円形になり、更に寝そべった状態で踊ります。
宝塚でこの様なフォーメーションのダンスをするのは非常に珍しいです。ダンスが全く出来ない私から観ても、この場面のダンスはかなり異彩を放っていたのを肌で感じました。
特にポイントなのが寝そべっているという所です。
足を色々動かしたりしていましたが、仕上げるのに尋常でない程の練習と苦労をしたと思います。寝そべっていたら周りの状況が余計に判断しにくくなるでしょうし、照明もかなり眩しく感じるでしょう。
でも、それでも見事に披露するのがタカラジェンヌ。
一糸乱れない、あのダンスは観ていて本当に惹き込まれましたね。
本当に素晴らしかったです。
ドレッドヘアーの縣千
今作では縣千さんはDJに扮していましたが・・・。
もう本当に縣さんは色々な役や扮装をしますね。最初登場した時「誰だろう？」と思いながら観てましたが、縣さんだと分かった時はビックリしました。
併演の『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』では、ペテン師の役を演じており、それよりも前の作品でも幅広い役を色々演じていました。
縣さん程、七変化出来る男役ってなかなかいないのではないでしょうか？
縣さんは本当に色々な姿を見せて、観客を惹き込み楽しませてくれる男役ですね。
WHITE BREATH
〈第9章 FROZEN HOLIDAY-Finale-〉では、朝美絢さん率いる男役達、超越雪祭男子がT.M.Revolutionの「WHITE BREATH」を歌います。
この曲は私にとって世代の曲でしたね。原曲が良いのは勿論ですが、朝美さん達が歌うと、また違った格好良さや魅力が出ていましたね。
冬の曲と言ったら、この曲を挙げる人も多いと思います。ただ、原曲が発売したのは1997年なので、もう27年も前なんですよね・・・。
今の若い人達はこの曲を知っているのでしょうか？
以上が私が観た際の『FROZEN HOLIDAY』の感想でした。
先にも書きましたが、色々詰め込まれていたので、1回観ただけでは内容は全て追えなかったです。
ですが、今の雪組は上級生から下級生まで充実していると感じました。
この充実さをずっと保っていってほしいですね。
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