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『宝塚GRAPH 2024年10月号』感想

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皆様こんにちは、霜柱です。

彩風咲奈さんが表紙の『宝塚GRAPH 2024年10月号』を読みました。

読んだ際に印象に残った/気になった記事などをピックアップして感想を書いていこうと思います。

感想

Cover Special 彩風咲奈

表紙では白いジャケットに白いシャツを着ており、背景は重厚感のある建物の内部という感じです。ですので、荘厳さのある表紙になっていると思います。

鮮やかな緑色の衣裳では、横になってカメラ目線をしているポートがあります。
表紙と違ってリラックスした感じが少ししますね。

赤いジャケットに黒いパンツという衣装は、赤色が目立つポートになっています。
引きが強い写りなので、ちょっと珍しいなぁとも思いました。

さよならてい談 彩風咲奈・朝美絢・夢白あや

彩風さんは新人の時から注目されていました。新人公演の主演は5回務め、阪急阪神初詣ポスターモデルにも起用されていたので、スター街道まっしぐらだと思っていました。

2021年に雪組トップスターに就任。ただ、私見ですが彩風さんは組を纏めたり率いたりするタイプじゃなさそうに見えたのです。

それに関しては彩風さん自身も「決して先頭に立って明確に道を示すようなタイプではない」と語っています。

だからこそ朝美さんや夢白さんがそばにいた事は彩風さんにとって、大いに助けになったのだろうと思います(書いてはありませんが、前雪組トップ娘役の朝月希和さんも含まれているでしょう)。

この3名での体制は短めでしたが、とても濃厚な日々だったでしょう。

後、夢白さんの愛称は「あや」ですが、どうやら「びる子」とも呼ばれている様です。この愛称を付けたのは香綾しずるさんで、命名理由は夢白さんの唇がプルプルしていたからとの事(笑)。

また、梨花ますみさんは夢白さんをかなり気にかけており、初舞台後宙組に配属された後も度々、宙組の舞台を観劇。そして夢白さんが雪組に異動になった時も我が事の様に思っていた様です。

しかし、気にかけていたのは梨花さんだけではなく、「いつも皆が気にして、情報を共有している子って感じだった」と彩風さんは語っています。
どういった情報を共有していたのでしょうか? それが知りたいですね。

どうして皆が気にかけたのかは書いてありません。ですが、もし私もその場にいたら、何も起きていなくてもソワソワして絶対に気にかけるでしょう(笑)。

SPECIAL TALK 彩風咲奈・縣千・蒼波黎也・紀城ゆりや・華世京

この5名での座談会になった理由は昔、水夏希さんがご自身の主演作の新人公演の主演を演じたメンバー(彩風さんも参加)を集めて座談会をした事があり、それを彩風さんもしたくなったからとの事。

さん、蒼波さん、紀城さん、華世さんはそれぞれ新人公演で主演をした際の悩みや課題、彩風さんからのアドバイスを語っています。

その中で特に印象に残ったのはさんに対するアドバイスです。

下級生へのアドバイスは、相手の今後に繋がる言葉なのかどうかを考え、自分の発言に責任が持てるのであれば伝えるべきだと言っていただいたことが印象に残っています。

これは宝塚に限らずあらゆる組織で言える事ですね。

私事ですが後輩に何かを伝える時、どの様に伝えれば良いのか私はよく悩んでしまうのです。「どうすれば上手く伝わって理解してもらえるのか?」と。
特に厳しい事を言わないといけない時は頭を抱えてしまいます。今の時代、少しでも厳しい事を言ったら、人によってはパワハラだと勘違いされてしまう可能性もあります。

ですので、私の場合は注意しながらも「こうした方がより良いよ」みたいな感じで言っています。

相手の今後に繋がって、且つ自分の発言に責任が持てる・・・。
あぁ、私はそれが出来ているとは言えません。出来る様にならなければいけないですね・・・。

因みにさんにとって彩風さんはお父さんの様ですが、華世さんにとってはお母さんの様です(笑)。

さん、蒼波さん、紀城さん、華世さんの誰かしらがトップになった時は、また同じ様な座談会をしてくれると嬉しいですね。

それにしても、トップスターって本当に大変だなと思った事が書かれています。
彩風さんが発声ボックスの中で寝ていたり、稽古中自身の出番前まで横になっていたり・・・。

他の組のトップスターは勿論、歴代のトップスターも恐らくこんな感じだったのでしょう。彩風さんは普通に語っていますが、業務過多なのではないでしょうか?

劇団側は改革に取り組んでいる筈ですが、どうかしっかりとタカラジェンヌの心身のサポートに本気で向き合ってほしいとも改めて思ってしまいました。

彩風咲奈ラストインタビュー

研3の時に『ソルフェリーノの夜明け』の新人公演で主演を演じ注目をされた彩風さん。そこから皮切りに計5回、新人公演の主演を務めました。

順調にスター街道を走っている様に見えましたが、その分プレッシャーが重く、周りからの期待に応えるのも非常に大変だった事が誌面上から伝わってきます。

新人公演の主演をしたくないと思う時や、自信も無くなってしまう時期もあり、その計り知れない苦悩は私みたいのには完全に理解出来ないでしょう。

ですが、諦めたり投げ出したりしなかったのが本当に凄いです。彩風さん自身が負けず嫌いというのもあったと思いますが、人一倍血の滲む様な努力が出来たからこそ、ここまで辿り着いたのだと言って良いでしょう。

色々な方々を見てきたとは思いますが、やはり彩風さんにとってはさんの存在が何より大きかったと思います。新人公演で2回さんの役を演じ、あらゆる事を教えてもらった彩風さん。
「すべての基盤をつくっていただき、本当に感謝しています」と語っており、もしさんがいなかったら、彩風さんの運命は変わっていたかもしれませんね。

2024年10月13日(日)付で宝塚をご卒業されます。
彩風さんがご卒業したら、一時代が終わった気持ちになりそうです。

ご卒業は寂しいですが、最後まで応援をしたいと思います。

Suggest 礼真琴

宝塚に限らず舞台役者は覚える事が沢山あると思います。その中でも宝塚のトップスターは特に大変そうなのは言うまでも無いでしょう。

さんは自身の公演に関する事を覚える時はお風呂場ですると語っています。
台本・楽譜・音源など全て持ち込んで2時間お風呂場にこもって覚える様です。

私はやった事はありませんが、どうやらお風呂場は暗記をするのに適しているらしいです(リラックス出来て云々・・・)。

流石いつも全力なさんですが、どうかお風呂場でのぼせたり怪我したりしない様に気を付けて下さい。

REACH』というソロアルバムを出したさん。レコーディングの際は「大きい声で歌わないで」と言われたそうです。
確かにさんは声が特に大きそうですが、この注意は意外に感じました。大きい声で歌わないと周りのノイズが乗ってしまうのではないでしょうか? でも機材は日々進化しているので、そこまで大きい声でなくても良いのかもしれません。

「いつも話しているくらいのトーンで歌うように」と言われ、その様にしてレコーディングに臨んだとの事。

これをきっかけに声を出す際はいつもフルパワーではなく、他の出演者により気遣える様になった様です。

いつも全力なさんは見ていて圧倒されますが、その様な事に気付けたのは素晴らしいと思います。

サヨナラポート 野々花ひまり

野々花さんが退団を考えたきっかけは、まず和希そらさんが『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』『FROZEN HOLIDAY』 で退団をした事だそうです。
舞台人としての感覚を変えて下さった方だと語っています。

お2人は『BONNIE & CLYDE』で夫婦役を演じていて、ガッツリと関わっていましたからね。野々花さんはこの作品でお芝居の深さを学んだとの事です。

また、「新しい自分を探しに一歩外に踏み出そうと思ったんです」とも語っています。
それら2つの思いが重なった事により『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』で退団する事を決めたのでしょう。

ずっと雪組の娘役として活躍されていた野々花さん。下級生の時はあまり目立っていなかった気がしますが、望海風斗さんがトップになってから段々と頭角を現し本領を発揮。

今では雪組には欠かせない存在となりました。

「私自身が雪組に残せたことは何もないかもしれないけれど」と語っていますが、そんな事はありません。特に下級生は野々花さんのお芝居から色々学んだでしょう。リアリティがあり、上級生になっても瑞々しさのある演技が強みだったと思います。

ご卒業されるのは本当に寂しいです。
どうか、ご卒業後の人生もますます充実したものになる事を心から祈っております。

波瀾爆笑!?我が人生 羽音みか

初めて観た宝塚の作品は星組公演『ノバ・ボサ・ノバ』『めぐり会いは再び』で、そこから宝塚に嵌まり夢咲ねねさんのファンになります。

私もこの作品を観ましたが、この時の夢咲さんは確かに可愛かったですね。

当初はバレリーナを目指していた羽音さんですが、姉の芹尚英さんと共に宝塚の受験へチェンジします。

中学3年生の時に1回目の受験をしますが不合格(姉の芹尚さんは合格)。
2回目の受験も不合格。意気消沈としてしまいますが、通っていた教室の先生から「歌を克服したら大丈夫だと思う」と言われ、三度受験モードになります。

その甲斐あって、3回目の受験で合格しました。

もし、2回目の受験後に先生から鼓舞されなかったり、羽音さん自身が完全に諦めていたら、恐らくもう受験する事は無く「羽音みか」というタカラジェンヌは存在しなかったかもしれません。

今は月組の娘役として活躍されているので、3回目の受験をしてくれて本当に良かったです。

因みに3回目の受験の際、羽音さんはリーゼントで臨んでいますが、男役希望だったのでしょうか? 確かに身長は166cmありますが、もし男役だったらどんな感じになっていたのか気になりますね。

#WHAT’S IN MY BAG?

きよら羽龍さんは読書をしており、自分の人生について考えさせられる様な本が好きとの事。掲載されている本は6冊です。

  • 「ふたつの世界の間で ―あの世からのレッスン―」タイラー・ヘンリー
  • 「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル
  • 「アルケミスト」パウロ・コエーリョ
  • 「あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問」ひすいこたろう
  • 「あなた次第でこの世界は素晴らしい場所になる」ひすいこたろう
  • 「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス

人生についての本て、無性に読みたくなる時ってありますよね。

ただ私は恥ずかしながら「夜と霧」ぐらいしか読んだ事がありません。「アルジャーノンに花束を」は題名は聞いた事ありますが、他の本は正直知りませんでした。

星空美咲さんや華純沙那さんもそうですが読書家ですね。

きよらさんが読んでいるこれらの本を私も読んでみようと思います。

TOPICS 彩風咲奈ラストデイ in 宝塚

〈GRAPHの雫〉には、元雪組生で現在花組にいる永久輝せあさん、月組にいる彩みちるさん、彩海せらさんが彩風さんの楽屋入りに駆け付けており、それぞれのツーショットが載っています。

久しぶりに彩風さんと写っているのを見て、何だか懐かしい気持ちになりました。組は別々になってもこうして繋がっているのは嬉しいですね。

また、侑輝大弥さんも駆けつけています。お2人は一緒の組になった事は無く、舞台上での接点はありません。しかし、侑輝さんは彩風さんを慕っているとの事。

思いがけないツーショットが見れて、これもまた嬉しかったです。

来月号の表紙は凪七瑠海さん、瀬央ゆりあさん、春乃さくらさんです。
とても珍しい組み合わせです。3名とも一緒の組になった事は無いので、一体どんなポートに仕上がるのか? 楽しみな気持ちになりますね。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。