皆様こんにちは、霜柱です。
本棚をボーっと見ていたら気になる本を見つけました。
何かというと『いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉』(文春新書)です。

私は小さい頃、『男はつらいよ』の映画を全作ではありませんが観ていたので、どんな内容なのかが気になりました。
早速読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
名場面・名台詞を文字で味わえる
今作は映画『男はつらいよ』から厳選した名場面・名台詞が収録されています。選者の滝口さんは『男はつらいよ』の大ファンです。なので選ぶのにもとても苦労したでしょう。なんせ映画『男はつらいよ』は49作もあるのですから(2019年の『男はつらいよ お帰り 寅さん』は除く)。
映画で観るのと文字で読むのでは印象が全然違う事は言うまでもありません。ただ、こうして文字で読んでも、「良いよね」と感じるのです。
特に映画を観た事がある人なら読んでいる時、映像が思い浮かぶでしょう。「この台詞はあの作品のあの場面だ」と。全てではありませんが、私も読みながら登場人物の情景が思い浮かびました。
何回も読む度に味が出る
当時『男はつらいよ』を観ていた私は渥美清さん演じる寅さんのキャラクターにばかり目が行っていましたが、改めてこうして文字で読むと、つくづく台詞が身に染みます。
どうしたら、こういった含蓄があって奥深い言葉が思い浮かぶのでしょうか? 私には到底言えない様な言葉ばかりです。仮に私が言ったとしても全く説得力は持たないでしょう(笑)。
ただ、出来るなら、この本に凝縮された名場面・名台詞は1回だけでなく、何回も読んだ方が良いと思います。1回読んだだけでは分からないのもあるからです。
私も「なんでこれが選ばれたんだろう?」「この台詞はあまり響かない様な・・・」というのが正直あります。ですが、何回も読んでいく内にもしかしたら分かるかもしれませんし、結局分からないままかもしれません。
それでも何回も読めば自分だけの名場面・名台詞が見つかるとは思うのです。
映画が観たくなる
名場面・名台詞を読んだら、やっぱり映画が観たくなりますね。私は小さい時に観ただけなので、どの作品がどういった内容だったのかハッキリとは覚えていません(笑)。
なので、「どの作品から観たら良いか?」は有識者に任せようと思います(笑)。
ただ、1作1作は独立しているので、どの作品から観ても良いのではないでしょうか?
まとめ
読んでいて懐かしい気持ちになりました。それは私が映画『男はつらいよ』を観た事があるからかもしれないです。
なので、『男はつらいよ』という映画や寅さんというキャラクターを全く知らない人が読んだらどう感じるのか? それは分からないですが、全く刺さらないという事は無いと思います。
令和になった現在でも当てはまる部分は大いにあると言えるでしょう。
先にも書きましたが、この『いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉』を読んだら、是非とも映画も観てほしいですね。