森毅『チャランポランのすすめ』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
日本の数学者/エッセイスト、森毅(もり つよし)さんの『チャランポランのすすめ』(ちくま文庫)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
ゆるい内容かと思いきや・・・
タイトルに惹かれて購入しました。「チャランポラン」の意味を私が持っている辞書で引くと「いい加減で無責任なこと。」と書いてあります。
ですので、「まあそんなあくせくせずに生きようよ」みたいな事をゆるく書いていると思ったのです。
ところがいざ、読んでみるとそんな事はあまり感じませんでした。
それどころか、学校・教育・試験などについての森さんは色々と問題提起をしているので、勉強になる部分がありましたね。「その様な見方があるのか!」と。
更に、平等・公平・客観などにかなり鋭いメスを入れていましたね。
それらを語っている章は「確かにその通りだ」と思いたくなる部分が沢山ありました。
反戦・数学・文化など雑多に書かれているので、興味のあるページから読めば良い気がします。
中にはハッとさせられるものもあるので、それを読めたのは本当に良かったなと感じました。
印象に残った言葉は色々あるが・・・
森さんの独自の観点や洞察力は本当に凄いです。私もその様な力を持ちたいと思いますが、なかなかなれず・・・
ですので、色々と印象に残った言葉があるのです。
幾つか引用します。
配給制度の好きな若者が、今から作られているのだ。
人間のあり方について、「まとも」であるとは、なにやらわからぬ。その唯一の証しは、「おかしな奴」を排除してみせることだけだ。
批判されて失うような信頼ならないほうがよい。親は学校の悪口を言い、学校は親の悪口を言い、それでもなお信頼関係のあることが、子供に感じられるようにすること、それが教育というものだろう。
実はまだまだあるのですが、あまりにも引用しすぎると皆様が本書を読んだ際の楽しみが減るので、ここまでにしますが、これらの言葉についてどう思いますか?
私は明察だと感じました。
特に「配給制度の~」は皮肉が込められていると思います。
ただ、本書に掲載されている内容って、殆どが1982~1983年に書かれました。
なので「本当に1980年代の言葉? 2026年の現在でもそのまま通用するじゃないか!」と驚いたのです。
という事は・・・かなり厳しい事を書きますが、その頃から現在まで日本人はあまり進歩してないという事なのでしょう。
簡単なまとめ
私みたいに、中を読まずにタイトルだけで購入した人はタイトルと内容の差に驚くかもしれません。ですが、私としては冷水で目を覚ましたような気持ちになったのです。その気持ちがどのくらい続くかは別問題ですが(笑)。
森さんの鋭い視点は途轍もなく光っています。世間が言いにくい事を言っている気がするので、ちょっとスカッとした気持ちにもなります。
本書で言う「チャランポラン」はもしかすると、「皆と同じ見方をするのではなく、少しは別の面から見てみようよ」という事なのかもしれません。
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