柏木博『日用品の文化誌』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
日本のデザイン評論家、柏木博さんが書いた『日用品の文化誌』(岩波新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
私達の身近にある色々な日用品について書かれている
本書はタイトル通り、私達の身の回りにある日用品について書かれています。
取り上げられている日用品を一部挙げると、住宅、洗濯機、加工食品、電灯、ミシン、寒暖計、X線、ゼム・クリップ、エレクトリックギター、写真装置などです。
どれも誕生した経緯や歴史、どの様に使われ広まっていったか、などなどを端的に分かりやすく掲載しています。
「そういった歴史があったのか」と色々知る事が出来て良かったです。
エレクトリックギターが特に良かった
果たしてエレクトリックギターが日用品なのか否か? それは人によって異なるでしょうけど、間違いなく世界中に広まった楽器と断言して良いでしょう。
「何か楽器をやりたいな」と思った時、エレクトリックギターが思い浮かぶ人は多い筈。バンドで弾く楽器でまず思い浮かぶのもエレクトリックギターかもしれません。
著者の柏木さんが書いている通り、エレクトリックギターは20世紀の後半を支配した楽器と言って良いでしょう。
エレクトリックギターだけでなく、ロックの歴史も軽くですが書いてあるのもポイントです。Robert Johnson、Jimi Hendrix、Eric Claptonなどを取り上げてくれたのはロックファンとして嬉しかったですね。
また、チェコのドベラ兄弟が1926年にリゾフォニックギターと言うのを発明した事を本書で知れたのも良かったです。
著者がピアノ、アコースティックギター、ヴァイオリンなどではなく、エレクトリックギターに焦点を当てた理由は分かりませんが、多分、他の楽器と比べて手軽で生活に馴染みやすい要素があったからなのでしょう。
他に印象に残った諸々
本書を読んで印象に残った事を簡単に箇条書きで書きます。
- もしバックミンスター・フラーのダイマクション・ハウスが普及に成功していたら、私たちの住居はかなり違ったものになったのか?
- 紙コップって最初からそれを目的で販売したのではなかったとは驚き。
- ゼム・クリップって見た目からは想像出来ませんが、かなりしっかりと設計されていたとは知らなかった。
- 互換性がある製品はアメリカが実現させた。
他にも色々ありましたが、どんな日用品1つ取ってみても、しっかりと考えられているんだな、と改めて感じました。
簡単なまとめ
私たちの身の回りにある日用品について端的に書かれています。ただ、深く書いている訳ではありません。なので、詳細をしっかりと知りたいという方には物足りなく感じるかも。
でも、取っ掛かりとしては最適だと思います。
個人的にはエレクトリックギターの項目が特に面白かったです。
因みに本書は1999年に刊行されました。
少し年月は経っていますが、2026年の現在でも、そんなに一気に日用品がガラリと変わったわけではないので、違和感なく普通に読めるでしょう。
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