皆様こんにちは、霜柱です。
私はこの間、『元禄バロックロック』と『The Fascination!』の感想についての記事をアップしました。
今回の記事は『元禄バロックロック』の中で印象に残った・気になった役について、私なりに感想を書いていきます。
役ごとの感想
クロノスケ:柚香光
元赤穂藩浪士で、現在は時計職人になっている人物。以前はタクミノカミに仕えていた。
まず柚香さんは格好良いの一言! 何故あんなに格好良いのでしょうか⁉ 舞台にただ出ているだけで、存在感があり目を引きます。
奇抜な色合いをした衣装を着ています。普通の人が着たらチンドン屋みたいに見えてしまうかもしれませんが、そこはさすが柚香さんです! 見事に着こなしていました。
実際にこの様な人がいたら、殆どの人は振り向いて「あの素敵な人は誰⁉」と確認したくなるでしょう。
星風まどかさん演じるキラにはよく振り回されており、その姿は可愛らしかったです。良い意味で中学男子・女子のノリという感じでした。
特に気に入ったのは銀橋でキラに「貴方の作った時を戻せる時は欠陥品よ」(←一言一句覚えてませんが、この様な台詞でした)と言われた時に「え~⁉」とため息をついてガックリする所です。
1番胸キュンしました。
柚香さんはどの様な時代の、どの様な役柄もこなせるという事が改めて分かります。
キラ:星風まどか
賭場『ラッキー・こいこい』の主。コウズケノスケの娘。時を戻せる時計の発明者。
年齢は分かりませんが、とても奇抜な衣装を着ている少女という感じがしました。
曖昧な言葉でクロノスケを誘惑・翻弄します。
終始可愛らしい感じで「この様な娘なら、コウズケノスケはキラを探すに決まってるなぁ」と内心納得していました(笑)。
因みに1番良かったのは、キラが作った時を戻せる時計を、実はクロノスケは捨てておらず持っていた事に対して「貴方ね~!」とちょっと怒っていたのが、特に印象に残りました。
花組に異動と聞いた時、「花組の雰囲気に合うかな? それに柚香さんとの相性は?」と心配していましたが、それは杞憂でした。
柚香さんとの息はピッタリ合っていました。
このお2人の作品をますます観たくなってきた次第です。
コウズケノスケ:水美舞斗
エド幕府の高家。キラの父親。
タクミノカミを切腹に追い込んだ人物。悪役ではないが、赤穂浪士達とは敵対の関係。
登場した時から怪しい(妖しい)雰囲気がプンプンしてきました。
しかも星空美咲さん演じるツバキに膝枕をしてもらっているのです。もう羨ましい・・・いえ、なんてふしだらな人なんでしょうか(笑)。
それだけでなく、自身の欲を叶える為に時を戻せる時計を作ろうとしているのです。
その理由は天下を収めたいから。
結構分かりやすい性格のキャラクターとも言えます。
ただ、そんなコウズケノスケにも悔いがあります。まだ身分が低く力も無かった時に、美風舞良さん演じるケイショウインと別れざるをえなかった過去があります。
その事を語っている時の演技には悔しさ・悲しさがしっかりと滲み出ており、「この人も1人の人間なんだなぁ」と垣間見る事が確認出来ました。
また、水美さんの殺陣は迫力がありました。キレッキレで俊敏な太刀捌きは目を見張りました。
その為、『るろうに剣心』の緋村剣心を演じる事が出来るのではないでしょうか?
チュウザエモン:高翔みず希
赤穂浪士。
永久輝せあさん演じるクラノスケと共に、コウズケノスケに仇討ちをしようとします。
台詞は少ししかありませんでしたが、その時の声質が英真なおきさんにとても似ていた事に驚きました。
しかし、高翔さんは今作を最後に専科に異動します。もう少し出番や台詞を与えても良かったのではないでしょうか?
ケイショウイン:美風舞良
ツナヨシの母。コウズケノスケの元恋人。
なかなか艶っぽく貫禄のある姿が印象的でした。
美風さんは1996年に花組に配属されましたが、1998年に宙組が誕生し創設メンバーとして異動。その後ずっと宙組で活躍されました。
ですので、花組に異動と聞いた時は「いくら花組にいたとはいえ、宙組の方が圧倒的に長かったのだから、正直浮いて見えないかなぁ?」と思っていましたが、星風さんの時と同じく杞憂でした。
何の違和感もなく花組に馴染んでいました。
リク:華雅りりか
クラノスケの妻。
クラノスケがクロノスケを伴って自宅に帰宅した時に登場します。
クラノスケが賭場『ラッキー・こいこい』で負けてばかりいるせいで、家が貧乏になっている事に、口調は穏やかながらも、とても怒っています(笑)。
その辺の草をサラダと言って出してきたり、包丁を持ちながら喋っているその姿は怖くありながらも笑ってしまいました。
出番は少ないですが、とてもインパクトのある役でした。
ヨシヤス:優波慧
エド幕府の重臣。
ツナヨシに尽くしており、彼を慕っています。
しかし、コウズケノスケに対しては「いつ時を戻せる時計を完成できるのか?」と催促してきたり、時にはやや軽蔑したりしています。
その対比の演じ方がとても上手かったです。
クラノスケ:永久輝せあ
元赤穂藩家老。
賭場『ラッキー・こいこい』でクロノスケと会った時は、主人のタクミノカミの事を忘れて悠々自適に暮らしている事を伝えます。しかし実はコウズケノスケへの恨みを忘れておらず、主人の為の仇討ちを計画しています。
クロノスケを自分達の計画に誘おうとしますがクロノスケは拒否。それを聞いたクラノスケは力尽くで参加させようとします(とは言っても逃げられてしまいます)。
とても忠誠心のある役を力強く演じていました。
ツナヨシ:音くり寿
少年将軍。ケイショウインの息子。
この役を音さんが演じると聞いた時は「えっ、どういう風にするんだろう⁉」と思いました。
いざ、舞台を観てみれば、これまたとんでもなくインパクトのある役(笑)。音さんは役作りにスンゴイ苦労したと思います。
何を隠そうツナヨシは時を戻せる時計を所望しています。コウズケノスケに早く作るように命じており、ちょっと我儘な性格の様に見えるキャラクターかもしれません。
ただ、争い事を好まない性格です。赤穂浪士が討ち入りしてきて、コウズケノスケと戦っている最中、この争いを止めるよう命じます。
ツナヨシのおかげで、血で血を洗う惨状を避ける事が出来ました(裏でクロノスケとキラが奮闘していたのもありますが)。
それにしても、音さんは本当にどんな役もこなしますね。この役は他の娘役では決して演じる事が出来ないでしょう。
音さんの演技力の力にただただ圧倒されました。
タクミノカミ/ダイガク:聖乃あすか
タクミノカミは切腹させられた赤穂藩藩主、時計の研究者。
ダイガクはタクミノカミの弟。
今回、聖乃さんは2役演じています。
タクミノカミは最初から亡くなった状態で登場し、ストーリーテラーの役目も果たしています。
『CITY HUNTER』で綾凰華さんが演じた槇村秀幸と重なる部分がありますが、タクミノカミの方が亡くなるのは早いです(笑)。
白と青を基調とした衣装はとても幻想的で、一目で他の登場人物とは違う雰囲気を纏っている事が分かります。
とても美しい姿で、人ならざる者の雰囲気が伝わってきました。さしずめ着物を着たフェアリーですね。
薄く青みがかかった髪型もとても似合っていました。
ダイガクが登場するのは、舞台が終わりの方になってからです。
ダイガクはタクミノカミと違って生きているので、ちゃんと生気のある表情をしていて、変な言い方ですがしっかりと人間でした(笑)。
聖乃さんは人間離れをした役が似合いそうですね。
カエデ:美羽愛
コウズケノスケに仕えるくノ一。
賭場『ラッキー・こいこい』ではクラノスケを誘惑する女性として登場しますが、実はクラノスケの動向を探っているくノ一という事が判明します。
くノ一という事で、星空美咲さん演じるツバキと共に太刀捌きの場面がありました。男役の中に混ざって太刀を扱っているのは、とても新鮮で目立ちました。
ツバキ:星空美咲
コウズケノスケに仕えるくノ一。
長身でキリっとした立ち居振る舞いが凛としてしました。それだけでなく、太刀捌きの時は男役とはまた違う格好良さが出ており、優れたくノ一をしっかりと体現していたと思います。
『はいからさんが通る』、『アウグストゥス』ではその他大勢でしたが、今作では通し役を与えられ、更に台詞も多かったです。頭角を現し始めている証拠ですね。
まだ、研3とはいえ、他の娘役よりもオーラがあります。今後の活躍がとても楽しみになりました。
色々な人に言われていると思いますが、やはり元月組トップ娘役、愛希れいかさんに似ていますね。
今後の花組がどうなるか?
今作には宙組から組替えしてきた星風さんと美風さんが加わりました(星風さんは専科を経由しての異動)。このお2人は宙組のイメージが強かったので、「花組の中で浮いたりしないかな?」と思っていました。
しかし、お2人とも花組にしっかりと馴染んでいたので、心配は杞憂だった事が分かって良かったです。
ただ、瀬戸かずやさんと冴月瑠那さんがいないのは正直痛手とも思いました。お2人とも前作の大劇場公演『アウグストゥス』『Cool Beast!!』で退団されましたが、このお2人の存在がいかに大きかったかという事を再確認しました。
今作『元禄バロックロック』はどちらかと言えば軽めの作品です。その傾向もあるのかもしれませんが、やや重みに欠けた様にも観えてしまいました。
とはいえ、新トップコンビの柚香さんと星風さんの息はピッタリ合っています。それは併演の『The Fascination!』でも確認出来ました。
次回の大劇場公演『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』がどうなるかが楽しみです。
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