皆様こんにちは、霜柱です。
先日、宝塚ファンを震撼させる噂が流れました。それは、
「演出家の上田久美子先生が退団したのではないか?」という噂です。
私は最初、この事を聞いた時ネット上でありがちなデマだと思っていました。上田先生を好まない人が流したデマだと・・・。
噂は本当だった・・・
しかし、噂ではなく現実でした。産経ニュースがその記事を出したのです。
上記の記事に書かれている「関係者」というのが誰なのかが気になる所です。
また、Wikipediaでの上田先生の項目も「元宝塚歌劇団所属」と、元が付いてしまいました。
上田先生の作品は本当に素晴らしく名作が多いです。結果的に最後の作品となってしまった『桜嵐記』は一本ものと言っても良い程の、重厚感があり涙を誘う名作でした。
上田先生の退団は劇団側にとっても、ファンにとっても痛手である事は間違いありません。
上田先生について
上田久美子先生は2006年に宝塚歌劇団に演出助手として入団。助手や新人公演の担当をした後、2013年のバウホールと天王洲銀河劇での月組公演『月雲の皇子 -衣通姫伝説より-』で演出家デビューを果たしました。
この作品は本当はバウのみの公演でしたが、あまりにも評判が良かった為、東上公演もしたという傑作です(残念ながら私は観る事が出来ませんでした(泣))。
その後、2015年の雪組公演『星逢一夜』で大劇場デビューを果たします。この作品は本当に涙・涙・涙という作品で、観客席はもうすすり泣きが凄かったのです。間違いなく名作と言って良い作品です。
1作だけですが、ショーの作品も演出しました。2018年の月組公演『BADDY-悪党は月からやって来る-』です。
ややミュージカル仕立てになっており、ちょっと変わった傾向の作品でした。しかしその内容や構成、見せ方などが話題を呼び、ショーの演出家としても期待される事になったのです。
また、上田先生はトップスターの退団公演を3作も担当しています。
2017年宙組公演『神々の土地〜ロマノフたちの黄昏〜』、2021年雪組公演『fff-フォルティッシッシモ-』、そして上田先生にとっても最後の作品になってしまった2021年月組公演『桜嵐記』。
上田先生が宝塚に在籍していたのは16年ほどなので、他の演出家と比べたら作品数は少ないです。しかし、その分話題のある名作を作り、宝塚ファンをとても感動させ、舌を巻かせた事に関しては、群を抜いていると言えるでしょう。
劇団側は上田先生が退団した事を正式に発表するべき
本当に上田先生がお辞めになったのはショックです。
それにして何故劇団側は正式に上田先生が退団した事を発表しないのでしょうか(2022年4月11時点)?
3月末になって上田先生が「もう今日で辞めます! 止めないで下さい!」と言って辞めてしまったとか?
いえ、まさかそんな大人げない事はしないでしょう。
もし仮にそうだとしても、「演出家の上田久美子は2022年3月末で退団しました」と発表するべきです。それをそんなに劇団側はしたくないのでしょうか?
生徒の退団はしっかり発表するのに。
決して推測で書いてはいけないと分かっていますが書かせていただきます。
私は上田先生と劇団側に何か一悶着があったのではないかと思います。それにより喧嘩別れの様な状況になり、劇団側は自分の意向に従わなかったという事で、上田先生の退団を正式に発表しなかった、というより発表する気が無いという事なのでしょう。
上田先生は宝塚の中ではまだ若手の方の演出家でした。しかし何回も書いていますが名作を次々と発表しています。
劇団側も上田先生を決して手放したくはなかったはずです。恐らく懸命に引き留めようとしたでしょう。少なくとも私なら「上田先生、宝塚を辞めるなんて言わないで、どうか残って下さい!」と懇願します。
どうしても上田先生が退団をするというのなら、せめて最後に1作手掛けてもらってから見送るべきでしょう。
しこりの残る別れ方をしてしまった様に、感じたのは私だけではない筈。
→【追記】読売新聞のインタビューで、穏便に退職したと語っています。
私が妄想した様に、一悶着があった訳ではなかったので、ほっとしました。
・・・しかし、それでも何故か釈然としない感じがするのは何故でしょうか?
私に妄想癖があるというだけではない気がします(笑)。
演出家はあくまで裏方だから、宝塚の公式サイトは発表しないと言われてます。
しかし、裏方とは言え、宝塚の舞台を作り上げている重要な方々というのに変わりはありません。ましてや、演出家はその中でもファンに名前が知られています。
ですので、演出家が辞めた際は、やはり発表するべきだと私は思います。
上田先生は宝塚以外でも活躍出来るか?
何回も書きますが、上田先生の退団は本当にショックです。それも事前にではなく突然なのですから。
もう宝塚で上田先生の作品が観られないのは本当に寂しいです。しかし、演出の仕事は続ける様なので、それを聞いてホッとしました。これでもし「もう演出の仕事自体しません」となったらショックは更に大きくなる(それも人生ですが)ので、そうならなかっただけでも感謝するべきなのかもしれません。
宝塚では繊細で緻密なストーリーや登場人物を作り上げていました。それを更に発展させた舞台を作るのか? それとも大胆な路線変更をして、「えっ⁈ この作品本当に上田先生が手掛けたの⁈」と思わせる舞台を作るか?
宝塚を離れた今、どの様な作品を手掛けるかは現時点では分かりません。
ただ、今はまだまだコロナウィルスが跋扈しており収束する気配は全くありません。舞台の関係者で陽性者が出たら、いつ公演が中止や延期になってもおかしくないです。
この様な時に宝塚を辞めたのは無謀と言えば無謀です。
しかし、上田先生が決めた道なのですから、辞めた経緯は何であれ応援をし続けるべきでしょう。
上田先生が今後も活躍出来る事をお祈りしています。
とは言っても、やっぱり最後に1作上田先生に手掛けてほしかった(泣)。
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