皆様こんにちは、霜柱です。
私は先日、東京宝塚劇場にて宙組特別公演『Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-』(作・演出:齋藤吉正)を観劇しました。
今回はこの作品の感想を中心に書いていこうと思います。
宙組公演デザート『宙組公演デザートでSU』の販売
公演の感想の前に、まずは『Café de Repos』で販売している公演デザートの感想を書きます。
その名は『宙組公演デザートでSU』(税込¥500)です。SUは酢の事らしいです。
デザート名ですが、公演名をもじった名前が多いのですが、今回は非常にシンプルな名前ですね。
まぁ、急に決まった公演でもありますし、ショーのみという事もあったのでしょう。また、『Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-』からもじるのは難しかった可能性もありますね。
さて、今回のデザートですが、洋ナシ、黄桃、パイン、イチゴといったフルーツ類があり、それらの上にキウイソースがかかっていました。
個人的にはパインと洋ナシが特に瑞々しくて美味しかったです。
ホイップクリームは柔らかめの程良い甘さでした。
それらの下にはぶどう&ベリーミック酢ゼリーがあります。
味的にはぶどうの味が効いていました。
全体的にサッパリとした味わいで、この暑い時期にとてもピッタリなデザートだと思いました。酢の要素はあまりない気がしたので食べやすかったですね。
公演の感想
往年の名曲だらけの作品
事前に公式サイトで〈宝塚歌劇の名曲と共にお届けするドリーミングステージ〉と書いてあったのを読んだので、「今までのショー/レビューとは違う作品になるんだろうなぁ」と思っていました。
いざ観劇してみたら、確かに過去の名曲が沢山聴けるショーに仕上がっている事が分かりました。
個人的に分かった曲は「まことの愛」「BLUE ILLUSION」「ENDLESS DREAM」「CONGA!!」「シナーマン」「グラナダ」「コルドバの光と影」「サザンクロス・レビュー」「ゴールデン・デイズ」「愛の旅立ち」「セ・マニフィーク」「この愛よ永遠に-TAKARAZUKA FOREVER-」「未来へ」「世界に求む-王家に捧ぐ歌-」「VIVA! FESTA!」「LUCKY STAR!」「愛のエスメラルダ」です。
他にも曲はありましたが、本当に名曲だらけだという事が分かります。曲を知らなくても充分に楽しめる仕上がりになっているとは思いますが、知っていれば更に気分が高揚し楽しめるでしょう。
客席もとてもノリが良く拍手も大きかったですね。楽しんでいた人が殆どだと思います。
因みにオリジナル主題歌の「Le Grand Escalier」もありましたが、正直この曲は殆ど印象に残っていません・・・。過去の名曲の方がやはり印象深かったからでしょう。
印象深いと言えば、開演の時の芹香斗亜さんの挨拶です。とても元気で明るい挨拶だったので「オォ!」とちょっと驚きましたね(笑)。
個人的に今作は目よりも耳で楽しむ要素の方が強いと感じました。耳福な作品と言えるでしょう。
濃縮したショーという感じ
今回は今までとは違い、劇は無くショーのみです。やはり劇が無いのはちょっと寂しさを覚えました。しかし、その分ショーに特化&濃縮した作品と言えます。
時間は80分と通常のショー/レビューよりも少し長めでボリュームがありますが、決して冗長さは無く、むしろすぐに80分が経過してしまう程でした。その理由は見応えがあり、緩急もしっかりしていたからでしょう。
時には過去の名曲で彩られたショーと言うのも良いと私は思います。ただ、この様な作品は頻繁にやると「また過去の名曲に頼ってる!」「オリジナルは作れないの?」となりかねません。ですので個人的には大体3年に1回くらいのペースが調度良いと感じます。
宙組生について
宙組は本当に久しぶりの公演となります。特に東京での公演は約1年ぶりです。
観る前は「どんな様子でやるのかな?」と思っていましたが、全然ブランクを感じさせない出来でした。それどころか以前よりも纏まりがあり気合いが入っている様に感じました。
特に「未来へ」を歌う場面は圧巻! 〈コーラスの宙組〉は健在だと断言して良いでしょう。
個人的に印象に残った宙組生は瑠風輝さんです。
「まことの愛」をソロで歌いましたが、とても朗々と上手く歌っており、感情もしっかり込められていました。それだけでなくスターとしてのオーラももう途轍もなく出ているのです。
瑠風さんは現在3番手ですが、もう2番手にしてもおかしくない程の実力と見た目の持ち主です。
芹香斗亜さんがどのくらいトップを務めるかは分かりません。芹香さんの次の宙組のトップはほぼ間違いなく桜木みなとさんでしょう。
ただ、そうなると瑠風さんのトップ就任がちょっと遅くなりそうな気がします。個人的には組替えして2番手になってほしいと思っています。星組は同期の暁千星さんがいるので、現時点での移動先は花組・月組・雪組のどれかでしょう。瑠風さんは宙組以外でも相性が良い気がしますので、他組にて2番手で活躍するお姿を観たいですね。
後、印象に残ったのは松風輝さんと天彩峰里さんです。何が印象に残ったかというとお姿です。
お2人共、以前よりも痩せた姿になっていた様に観えました。特に松風さんは痩せただけでなく、失礼な言い方ですが全体的に小さくなってしまった様な気がしたのです。
これはやはりあの件が関わっているからでしょう。
プロ根性は素直に認めるべき
当たり前ですが客席から観ている分には、宙組で昨年あの様な事が起きた様にはとても観えません。
今の宙組の内部がどうなっているかは私には分かりません。公演をする事によって纏まっている気はしますが、芯から纏まっているのかと言われたら「どうなんだろう?」という思いはやはりありますね。
ですが、もし仮に今宙組の内部が纏まっていなかったとしても、それを舞台上では微塵も見せる事はありませんでした。その事に関しては誰が何と言おうと素晴らしいプロ根性だと私は強く思います。
勿論、「公演なんてしている場合か!」「よく舞台に平気で立てるね」といった意見もあるでしょう。それらの意見も充分に分かります。
ただ、繰り返し書きますが、宙組生の、というよりタカラジェンヌの舞台にかける強いプロ根性は素直に認めるべきでしょう。
とは言っても、そのプロ根性に劇団側は甘えてはいけないのも事実です。あの様な事が起きたのですから、2度とそれを起こさない様に徹底的に改革をしてほしいと強く願います。
芹香斗亜の終演後の挨拶
私が観劇した日は終演後に芹香さんの挨拶がありました。
まずあの件については一切触れませんでした。ごく普通の挨拶のみです。明るい声で元気そうな様子でした。
ただ、途中で言い間違えがありました。「お待ち申し上げております」を「お待ちしております」に訂正していたりして、そこで笑いが起きました。
また、挨拶の途中で芹香さんは何回も深々と頭を下げており、それが個人的に特に印象に残りましたね。
大きな羽根を背負ったまま、あそこまで深々と頭を下げるのは大変かもしれませんが、その行為には観劇しに来てくれた人々に感謝するだけでなく、あの件に関しての謝罪の気持ちも入っていた様な気がします。
色々意見はあると思いますが、やはり私は宙組の舞台を、トップスターになった芹香さんのお姿を観る事が出来て嬉しい気持ちで一杯です。
以上が『Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-』を観た感想でした。
観劇した人の中にはどんなに舞台が良くても、あの件がよぎって素直に楽しめなかった人もいるでしょう。その様に思うのは当然です。
ただ、それでも私はこの作品を観て良かったと感じています。宝塚はどの組も素晴らしいですが、やはり宙組は宙組の良さがありますね。
私はこれからも今まで通り宙組を応援し続けます。
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