公演の感想 PR

花組公演『GRAND MIRAGE!』感想

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皆様こんにちは、霜柱です。

私は先日、東京宝塚劇場で花組公演『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』を観劇して参りました。

今回はネオ・ロマンチック・レビュー『GRAND MIRAGE!』(作・演出:岡田敬二)の感想を書いていこうと思います。

※辛口の感想になっています。それをご了承出来る方のみお読み下さい。

主題歌は思ったよりも悪くはない

まず今作の演出家が岡田敬二先生と聞いた時点で、「う~ん・・・」という気持ちに正直なりました。
全作品観た訳ではありませんが、私が観た中で印象に残った岡田先生の作品は『タカラヅカ・グローリー』と『ル・ポアゾン 愛の媚薬II』ぐらいしかありません。他の作品も少し観ましたが殆ど印象に残っていないのです・・・。

ですので、あまり期待しない状態で観劇しました。

主題歌は古き良き昔の宝塚を思わせる、ゆったりとした上品なミドルテンポの曲でした。

思っていたよりも良かったです。

ただ、全体としては厳しい・・・

とは言え全体的には良くも悪くもなかったです。
いえ、もしかすると「悪い」の方にちょっとばかり傾いているかも・・・。

劇中歌の中には「Stranger In Paradise」や「Al Di La」といった宝塚ファンには馴染み深い歌が歌われていますが、正直「またこの曲が使われている・・・。他の曲は無いの?」という気持ちになりました

また、各場面についても「コレだ!」という見所やパンチが無かったのです。

それどころか〈第4章 シボネー・コンチェルト〉や〈第5章 夜の街の幻影〉はもうハッキリ言って冗長以外の何物でもありませんでした。
花組生は懸命に舞台に立っているのはヒシヒシと伝わります。しかし退屈で仕方がなかったのです。

メロディもフックも弱い曲、場を繋ぐだけのダンス・・・。
決してそう思いたくありませんが「手を抜いてませんか?」とスタッフ陣にツッコみたくなりました。

この2つの場面は眠気を何とかして堪えながら観ていた状態です。

唯一良かった場面

厳しい意見を書き続けましたが、それでも唯一良かった場面があります。

それは〈第7章 ボレロ・ルージュ〉で「ジュテーム」を紫門ゆりやさん、航琉ひびきさん、和海しょうさん、春妃うららさん、糸月雪羽さん、咲乃深音さんの6名で歌っている場面です。

とてもロイヤル感のある上品な場面で、いつまでも観ていたい・聴いていたいと思わせる場面でした。
特に紫門さんのハスキーな歌声を聴けたのがとても嬉しかったです。

因みに紫門さんは今作の公演が終わったら花組に異動すると共に、花組の副組長に就任します。
「花組と紫門さんて相性合うのかな?」と思っていましたが杞憂でした。
今作の時点ではまだ専科生ですが、既に花組に馴染んでいます。正式に花組生になった時の紫門さんがどの様にご活躍されるかが楽しみになりました。

今作『GRAND MIRAGE!』に限った事ではないが・・・

他の記事にもう何回も書いているので、本当は書きたくないのですが、また書かせて頂きます。

昨今の宝塚のショー/レビューは手を抜いている様にどうしても観えてしまいます

勿論、「手を抜いて作っても良いや」なんて思っているスタッフは1人もいないであろう事は分かっていますが、それでも・・・いえ、もう詳しく書く気はありません。

個人の好みも入るので、万人に受け入れられる作品は無いでしょう。
しかし、「1発KOされる様なショー/レビューが少なくなったなぁ」というのが正直な私の気持ちです。最近のショー/レビューで本当に良かったのは『Capricciosa!!-心のままに-』ぐらいですね。

「それなりに良い作品」ではなく、「これは間違いなく傑作だ!」と熱く語りたくなる様な作品がもっと出てきてほしいと思っている今日この頃です。

以上が今作『GRAND MIRAGE!』を観て、個人的に感じた事です。

本当は場面ごとの感想も書こうと思ったのですが、いかんせん印象に残らない・・・。ましてや第4章と第5章は先述した通りですし・・・。

併演の『鴛鴦歌合戦』があまりにも良かった為に、『GRAND MIRAGE!』は観ていてより残念な気持ちになりました。

非常に厳しい感想になってしまいましたが、あくまでこれは私見なので「そういう意見もあるんだね」と軽く思って頂ければ幸いです。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。