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2010年代に退団した娘役で、トップ娘役になってほしかった方々【PART.2】

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皆様こんにちは、霜柱です。

私はこの間、『2010年代に退団した娘役で、トップ娘役になってほしかった方々【PART.1】』という記事を書きました。

今回は【PART.2】となります。

※取り上げた方々は私の好みや主観で選んでいます

※取り上げた方々の全ての出演作を観ている訳ではありません

個人的にトップ娘役になってほしかった方々

藤咲えり

2005年に花組公演『マラケシュ・紅の墓標/エンター・ザ・レビュー』で初舞台を踏んだ91期生。
同期には愛加あゆさん、野々すみ花さん、音波みのりさんなどがいます。

初舞台後は宙組に配属。組替えの経験は無し。2012年に退団。

新人公演で1回ヒロインを経験。バウホールなどでのヒロイン経験は無し。

藤咲さんが注目を浴びたのは『黎明の風』で演じた吉田和子でしょう。
ですが本来この役は和音美桜さんが演じる役でした。しかし、当時の宙組トップ娘役、陽月華さんが休演をした事により、代役として吉田和子を演じる事になったのです。

大人っぽくありながらも可愛らしさを兼ね備えたのが、藤咲さんの魅力です。
この作品以降、藤咲さんは前面に出て活躍するであろうと期待しました。

しかし、そうはなりませんでした。
カサブランカ』の新人公演でヒロインに抜擢されたものの、それ以降は正直印象に残る様な役を演じておらず、バウや外箱などでもヒロインに抜擢されていません。

そして、2012年に行われた『華やかなりし日々』『クライマックス』を最後に退団。

演技・歌・ダンスの3拍子は揃っており、見た目も綺麗です。なのに何故トップ娘役になれなかったのでしょうか?
もしかすると、実は劇団側は藤咲さんをトップ娘役にする気は無かったとか?
それとも単純に運が悪かったからなのか?

いずれにせよ、惜しい人材だったとも思いますね。
もし、もう数年間、在籍していたら運命が変わったかな?

月野姫花

2006年に宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台を踏んだ92期生。
同期には真風涼帆さん、鳳月杏さん、蘭乃はなさん、後述のすみれ乃麗さんなどがいます。

初舞台後は花組に配属。組替えの経験は無し。2012年に退団。

バウホールで1回ヒロインを経験してますが、新人公演のヒロイン経験は無し。

月野さんと魅力は何と言っても、そのとても愛くるしい見た目です。
1目観て惚れてしまいました。出来るならそのままお持ち帰りしたいほどです(←コラ!)。

ただ、単に可愛らしいだけでなく可憐さもあり、時には影がある表情も出来たりと、とにかく見た目なら他の娘役には誰にも負けないと、私は思っていました。

それ程、観る者を引き付けた月野さん。すぐにトップ娘役になってもおかしくなかった筈です。
しかし、トップ娘役になる事はなく2012年の公演『復活-恋が終わり、愛が残った-』『カノン』を最後に退団してしまいました。

注目はされていたと思うのですが、あまり前面に出てこなかった印象があります。

何故か?

正直に申し上げますと、月野さんは見た目は確かに文句無しです。しかし実力が伴っていませんでした。それも、歌・演技・ダンス、どれか1つ欠けていたという訳ではなく、全般的に上手くなかった気がします・・・。

それがトップ娘役になれなかった要因なのかもしれません。
もし、実力があったら(全てでなくても、歌・演技・ダンス、どれか1つでも抜きん出ている物があれば)間違いなくトップ娘役になれたでしょう。

ですので、非常に惜しくて勿体ない娘役スターだったと思います。

すみれ乃麗

前述の月野さんと同期の92期生。

初舞台後は宙組に配属。組替えの経験は無し。2014年に退団。

新人公演で2回、バウホールで2回、シアター・ドラマシティで1回、日本青年館で2回ヒロインを経験。

すみれ乃さんは蘭乃はなさんの双子の妹です。
双子で宝塚に受かるというのはよっぽど強運だと思います。なかなか出来る事ではありません。

蘭乃さんとすみれ乃さんはお顔は似ていますが、身長差があります(蘭乃さんの方が4cm高い)。

蘭乃さんが花組でトップ娘役になった時、「すみれ乃さんもトップ娘役になれば、宝塚史上初の双子トップ娘役という事になり、話題になるだろうなあ」と思っていました。

しかしすみれ乃さんはトップ娘役になる事はなく、2014年の『ベルサイユのばら-オスカル編-』の公演を最後に退団。

蘭乃さんはトップ娘役になれたのに、すみれ乃さんがトップ娘役になれなかったのは何故でしょうか?

私が思うに、お2人の顔が似ていたからというのが理由だと思います。
もっと直截的に言えば「同じ顔は要らない」という事です。

後は単純に運が悪かった。そういえば、当時すみれ乃さんに合いそうな男役がいなかった気がしますね。

ですのでもし、すみれ乃さんが蘭乃さんに似ていなかったら、一体どうなっていたか?
すみれ乃さんにもチャンスがあったか?

こればかりは今となっては分かりません。

双子ではありませんが、そう考えると、夢咲ねね愛加あゆ姉妹は宝塚史上最強の姉妹ジェンヌと言えますね。夢咲さんと愛加さんを超える姉妹ジェンヌは後100年は経たないと出てこないでしょう。

愛風ゆめ

2008年に月組公演『ME AND MY GIRL』で初舞台を踏んだ94期生。
同期には珠城りょうさん、仙名彩世さん、麻央侑希さん、後述の早乙女わかばさんなどがいます。

初舞台後は月組に配属。組替えの経験は無し。2013年に退団。

新人公演で1回ヒロインを経験していますが、バウホールなどでのヒロイン経験は無し。

愛風さんと言うと、明るく可愛らしい華のある娘役でした。ダンスが上手かった印象があります。

月組の娘役の中で注目はされていた筈ですが、2013年に上演された『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』を最後に退団。
当時、まだ研5です。あまりにも早すぎる退団でびっくりしました。

何故、退団をしてしまったのでしょうか?

完全な推測ですが、後輩の娘役スターが勢いを増してきたからだと思います。

当時の月組トップ娘役、蒼乃夕妃さんが退団した後、後任になったのは愛希れいかさん(愛風さんの1期下)です。
それだけでなく、咲妃みゆさん、海乃美月さんという、強力な娘役スターも前面に出てきました。

恐らくこの状況を見て「自分はトップ娘役になれないな」と思い退団を決意し、別の人生を歩もうと決めたのではないのでしょうか?

先に書きましたが完全な推測です。

もし、もう数年間、宝塚にいたらトップ娘役になれたチャンスはあったでしょうか?
それとも、変わらなかったでしょうか?
いずれにしても、辞めるには早すぎました・・・。

早乙女わかば

前述の愛風さんと同期の94期生。

初舞台後は星組に配属。その後、月組への異動を経て2018年に退団。

新人公演で4回、バウホールで3回、シアター・ドラマシティで1回、日本青年館で3回ヒロインを経験。

早乙女さんはその可愛らしくハッキリしたお顔立ちが特徴の娘役です。
ですので舞台に登場すると、直ぐに目を引きました

新人の頃から注目されていましたが、月組へ異動してからはより前面に出てくるようになり大活躍しました。

出演作で好きなのは色々ありますが、まずは『めぐり会いは再び』のコレットです。侍女の役で可愛らしい純な性格を繊細に演じていました。私もこの様な侍女が欲しい(笑)。

PUCK』のトレイシーも良かったです。コレットとは打って変わって気の強い性格です。しかし、作品の中では絶妙なスパイスの様な存在だったので、重要な役を演じていたと言えます。

月組では1期下の愛希れいかさんの次に控えている感じでしたので、愛希さんの後任は間違いなく早乙女さんがなると思っていました。

しかし、トップ娘役になる事はなく2018年に上演された『カンパニー-努力、情熱、そして仲間たち-』 『BADDY-悪党は月からやって来る-』で退団をしてしまいました。

退団を聞いた時はもう本当にショックでした。「ここまで頑張ったのに、どうして退団してしまうのか?」と気落ちしてしまい、ご飯は朝・昼・晩の3回しか食べられなくなりました(笑)。

因みに愛希さんは『カンパニー』『BADDY』の次の本公演『エリザベート』で退団をしています。ここまで残っていれば、もしかしたら次にトップ娘役になれた筈です。
そして、珠城りょうさんとの同期トップコンビを観たかったですね。

・・・それとも同期でトップコンビは出来ないのでしょうか?
昔、鳳蘭さんと大原ますみさんという同期トップコンビはいましたが、そういう感じにはなれなかったのでしょうか?

そうでなければ、他の組でトップ娘役になるとか・・・。

実力面で言うなら、正直歌は音程があやふやで難がありました。しかし演技・ダンスは悪くないです。

ですので、決して他のトップ娘役と比べて劣っている事はありません。
1作品で良いから、早乙女さんのトップ娘役になった姿を観たかったです。

伶美うらら

2009年に宙組公演『薔薇に降る雨/Amour それは…』で初舞台を踏んだ95期生。
同期には柚香光さん、月城かなとさん、礼真琴さん、愛希れいかさん、妃海風さん、実咲凛音さん、朝美絢さん、桜木みなとさん、水美舞斗さん、瀬央ゆりあさんなどがいます。

初舞台後は宙組に配属。組替えの経験は無し。2017年に退団。

新人公演で4回、バウホールで2回、シアター・ドラマシティで1回、日本青年館で2回、全国ツアーで1回ヒロインを経験。

伶美さんの魅力と言ったら、もう誰もが羨むその美しさです。
最近の娘役は可愛い系が多数ですが、伶美さんは久しぶりに登場した美しい系の娘役でした。

伶美さんの出演作で気に入っているのは色々ありますが、まずは『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』で演じたユリアンです。この役は少年の役でしたが、とても上手く演じていました。娘役が少年役を演じるのはよくある事ですが、伶美さんの場合は男役が演じた少年に近かった気がします。別の魅力を発見出来た作品と言えますね。

もう1つは退団作品となった『神々の土地』で演じたイリナ(イレーネ)です。もう伶美さんの美しさが凝縮された作品と言って良いでしょう。横顔が特に綺麗で観ていて本当に惚れ惚れしてしまいます。

当時の宙組トップ娘役、実咲凛音さんが退団を発表した後、誰もが後任者は伶美さんだと思ったでしょう。
しかし、劇団側からの答えは何と、トップ娘役を不在にするという事でした・・・。

伶美さん程の逸材がいるのに、何故劇団側は不在にしたのか? 何を考えているのか?」と疑問やショックが尽きませんでした。

更に劇団側からは追い打ちをかけるニュースが流れました。

神々の土地』『クラシカル ビジュー』は当時の宙組トップスター、朝夏まなとさんの退団公演ですが、その公演で伶美さんも退団するというニュースです。
因みにこの作品がトップ娘役不在の作品です。

私は伶美さんは真風涼帆さんと組むとばかり思っていたので、退団は本当に残念でなりません。

どうしてトップ娘役になれなかったのでしょうか?

何回も書きますが、伶美さんの見た目は文句無しです。
では、実力面はどうか? 演技・ダンスは良いですが、歌はハッキリ言って上手くないです。特に『王家に捧ぐ歌』で演じたアムネリスは、見た目と歌のギャップがあまりにもあり過ぎた印象があります。
とは言っても、名前は挙げませんが、歌が下手でもトップ娘役になっている方は何人もいます。

もしかすると、伶美さん自身がトップ娘役になる気が無かったからかもしれませんね。
通常なら、ここまで来たならもう少し踏ん張ると思うのです。しかし、そういう気が無かったので退団をしたという事だと推測します。

伶美さんのトップ娘役になった姿も観たかったですね。
本当に惜しい人材でした。

城妃美伶

2011年に星組公演『ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び』で初舞台を踏んだ97期生。
同期には海乃美月さん、永久輝せあさん、綺城ひか理さん、留依蒔世さんなどがいます。

初舞台後は星組に配属。その後、花組への異動を経て2019年に退団。

新人公演で5回、バウホールで2回、TBS赤坂ACTシアターで1回ヒロインを経験。

城妃さんは歌・演技・ダンス、3拍子揃った実力派の娘役として注目されていました。

個人的に印象に残っているのは『邪馬台国の風』で演じたイサカです。気の強い女性兵士の役で、弓矢を放つ姿は男役顔負けの格好良さがありました。

ポーの一族』で演じたマーゴットも良かったですね。この役もまた気が強くて(笑)。しかし実は密かにアランの事を慕っている事が伝わってきました。

花組に異動してからは色々な役をこなし、最早城妃さん無しでは成り立たないと言っても過言ではないでしょう。

しかし、まだまだ活躍出来ると思った矢先で、まさかの退団発表。
2019年の公演『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『シャルム!』でご卒業されてしまいました。

城妃さんはトップ娘役に何故なれなかったのでしょうか?

実力なら誰にも負けません。真に迫る演技や歌は観ていて圧巻です。ダンスも上手いです。

しかし、私が思うに城妃さんがトップ娘役になれなかったのは見た目が原因だと思います。
ハッキリ書きますと、顔形が他の娘役と比べるとごついのです・・・。ですので見た目的にはあまり・・・。

そのせいか、城妃さんから可憐さ・上品さ・嫋やかさなどは残念ながら感じませんでした(下品という事ではありません)。

もし、城妃さんのお顔に可憐さや上品さがもっとあったらチャンスはあったと思います。

簡単なまとめ

さて、今回2010年代に退団した娘役でトップ娘役になってほしかった方々を書きましたが、特に個人的になってほしかったのは早乙女わかばさんと伶美うららさんです。

このお2人は絶対にトップ娘役になれると思っていたので、退団発表を聞いた時は本当にショックでした。
今でも、トップ娘役になった姿を観たいと望む程です。

でも、どこかの平行世界では間違いなく、このお2人(他の娘役も)は間違いなくトップ娘役になっているでしょう(笑)。

それにしてもトップ娘役になるのは本当に難しい事です。
実力や見た目が良ければ必ずなれるという訳でありませんし、ましてや、娘役の場合は運やタイミングが非常に重要になってきます。

ですので運を引き寄せる力も重要と言えるでしょう。
確かに「運も実力の内」と言いますが、それはもう本人ではどうしようも出来ない事ですね(泣)。

しかし、トップ娘役になれなくても魅力的な娘役は沢山います。

自分だけの推しの娘役(勿論、男役も)を探してみるのも、観劇の楽しみだと思います。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。