皆様こんにちは、霜柱です。
星組が御園座で『王家に捧ぐ歌』を再演しますね。
この星組のポスターは話題を呼んでいます。何だかとってもカジュアルなラダメスです。何故金髪ロン毛なのか? 黒髪にしたら朝海ひかるさんが『スサノオ』で演じたスサノオの弟に見えない事もないかも(笑)
あ、『王家に捧ぐ歌』と『スサノオ』は、どちらも演出が木村信司先生ですね。
舞空瞳さんのアイーダは勇壮的な雰囲気で、ラダメスと一緒に戦闘に参加しそうです(笑)。
さて、その『王家に捧ぐ歌』ですが、歌がとても良いのです。壮大で美しい曲もあれば、ちょっとコミカルな曲もあって、どれも印象に残ります。
雪組で『王家に捧ぐ歌』を再演してほしい
礼さんと舞空さんの星組で再演しますが、私としては今再演するなら、彩風咲奈さんと朝月希和さんの雪組で再演してほしいのです。
何故かって?
夢白あやさんのアムネリスを観たいから!!
「それだけの理由?」と思うかもしれませんが、言わずもがなアムネリスはとても重要な役です。何故ならこの役は見た目で引き寄せる美しさ・気品・オーラが必要だからです。
過去にアムネリスを演じた人は檀れいさん、伶美うららさん、彩花まりさん、新人公演では陽月華さん、遥羽ららさんが演じています(御園座では有沙瞳さんが演じる予定)。
殆どの人がアムネリスを演じられる条件に当てはまっていますね。
そう考えると、夢白さんもアムネリスを演じるに充分な美貌を持っています。
はい! という訳で(←強引、笑)、今回は彩風さんと朝月さんの雪組で『王家に捧ぐ歌』を再演したら、どの様な配役になるかを想像(妄想)します。
お付き合い頂けましたら嬉しい限りです。
『王家に捧ぐ歌』の内容
今から3500年前のエジプト。
エチオピアとの再度の戦いの為、新たな将軍の名が王ファラオの口から告げられようとしていた。
エジプトの若き戦士ラダメスは、自分こそ将軍に選ばれるのではとの期待に胸を躍らせていた。彼はエチオピアに勝利した暁に、密かに恋するアイーダに求愛しようと決心していたのだ。
エチオピアの王女だったアイーダは、先の戦いの折、ラダメスによって命を救われ、今はエジプトの囚われ人となっていた。
アイーダもまた、祖国の敵と知りながら、強く逞しいラダメスに心惹かれていたが、囚人の身である彼女がその想いを彼に告げることはなかった。遥かな故郷を思い嘆くアイーダに、ラダメスは戦いが終われば、必ずエチオピアを解放すると約束する。
しかし彼女は「あなたにとってエチオピアの解放にどんな意味があるのか」と逆に問う。そこへ石壁の高みから、エジプト王女アムネリスが艶然と現れる。
勇敢なる戦士ラダメスに恋するアムネリスは、彼のアイーダにへ向ける視線から二人の仲を疑いはじめる。
アイーダを愛するラダメス、疑いにとらわれたアムネリス、
そして祖国と愛の狭間で揺れ動くアイーダ。ついに新将軍の名が告げられる時が来た。神官たちが告げたその名は・・・ラダメス!
ファラオより聖なる剣を与えられたラダメスは、勝利への期待に沸き返る民衆を誇り高く見渡すのだった。ラダメスの奇襲攻撃により、エジプトはエチオピアに勝利した。
その知らせを聞いたアムネリスは、アイーダの本心を探る為、「ラダメスは死んだ」と偽りを告げる。
祖国と愛する人の両方を失ったかと嘆き悲しむアイーダの様子を見たアムネリスは、彼女こそが憎き恋敵であると確信する。
嫉妬にかられたアムネリスは、「囚人の分際で私と張り合おうなどと、思い上がりも甚だしい」とアイーダに侮蔑の言葉を投げつけるのだった。首都メンフィスに、次々とエジプトの戦士たちが凱旋してくる。
アムネリスの手からラダメスに勝利の証として王家の首飾りが授けられると、民衆は歓喜の声で英雄を迎えた。褒美に何を望むかと問うファラオに、ラダメスはエチオピア人の解放を願い出る。
新たにラダメスが戦場より連れ帰った囚人の中には、アイーダの父であるエチオピアの王アモナスロも含まれていた。
アモナスロとその一族さえエジプト国内に留め置くなら、その他の囚人を解放しても、エチオピアは二度と刃向かってこないだろうと訴えかけるラダメス。その熱意に負けたファラオは、ついに囚人を解放することを決断する。
しかしそれでラダメスの望む平和が保たれるかどうかは賭けである、とも言い残す。ラダメスの手によって囚人が解放され、エジプトは一見平和になったかに見えた。
しかし、ウバルドらエチオピア王一族の心にくすぶる復讐の火種は決して消えてはいなかった。しかも平和に倦んだエジプトは、かつての慎みを失い、すっかり燗熟していた。
そんなエジプトの姿に失望したアムネリスは、ラダメスに平和の意味を問う。ラダメスは「平和は新たな歴史の始まりにすぎない」とアムネリスに説くが、彼女は取り合おうとはしなかった。
口論の末、興奮したアムネリスはついに自分の心に渦巻く疑いを口にする。
「あなたが愛しているのは誰なのか」とのアムネリスの問いに、とうとうラダメスはアイーダへの愛を宣言してしまう。
嫉妬に我を失ったアムネリスは、ラダメスの心を手に入れる為ならば手段は選ばないとの言葉を残し、去っていく。
ラダメスと密かに逢う為、約束の場所を訪れたアイーダの前にアモナスロが現れる。
アモナスロはアイーダの恋心を利用し、ファラオの身辺が手薄になる時をラダメスから聞き出せと命じる。
復讐の為ファラオを暗殺したいアモナスロは、アイーダに「祖国を救えるのはお前しかいない」とだけ告げて去っていく。
祖国を取るか、愛を取るか、アイーダの心は激しく揺れる。
そこへラダメスが現れ、声高に彼女に愛を告白する。突然の出来事に呆然としながらも、情熱的なラダメスの求愛に、アイーダもついに彼への愛の言葉を口にしてしまう。
想いの通じ合った二人は束の間の幸せに浸るが、やがてこの恋をアムネリスが許すはずもないことに気付き愕然とする。
ファラオが護衛の戦士さえも遠ざけ、エジプトの繁栄を祈って夜を明かす、新月から数えて14番目の夜を待って国を出ようと二人は誓う。
はからずもファラオの秘密を手にしてしまったアイーダは、それきり親子の縁を切るなら、とその事実をアモナスロに告げた。
エチオピアの王女ではなく、一人の女として生きることを選んだ娘の決断を、アモナスロはやむなく受け入れるのだった。
それぞれの思惑が渦巻く中、いよいよ新月から数えて14番目の夜が訪れた。
二度目の銅鑼が鳴らされ、もの間もなく石室の扉が閉ざされようとした瞬間、ファラオがラダメスを呼び止めた。
娘アムネリスを娶り、やがてはファラオとなるラダメスに、未来の王として共に祈りを捧げよというのだ。
愛か。栄光か。命をかけ、自分が愛するのはアイーダであると、ラダメスがファラオに告げようとしたその時、機会を窺っていたウバルドたちが乱入した。ファラオはその剣に貫かれ、命を落としてしまう。
ラダメスを心待ちにしていたアイーダは、アモナスロの手によって連れ去られ、暗殺に成功したウバルドたちは自ら命を断つ。
ファラオの秘密を漏らした裏切り者の存在を疑い始めた戦士たちに、ラダメスは自分が今夜のことをアイーダに話したと告白する。
ラダメスが国を裏切ったと知り、動揺する戦士たちに、それまで黙っていたアムネリスが毅然と、自らがファラオとなることを宣言する。
涙を拭いたアムネリスはラダメスを捕え、戦士たちにエチオピアの壊滅を命じるのだった。
エジプト軍の総攻撃により、エチオピアは跡形も無く滅び去った。
罪に問われ、処刑を待つ身のラダメスのもとに、アムネリスが現れる。
彼女はラダメスに、アイーダに騙されたのだと言いさえすれば、命を助けると最後の愛情を示すが、ラダメスは何も答えようとしなかった。ついに処刑の時が訪れた。
ラダメスはファラオとなったアムネリスに戦いの意味を問いつつ、
http://www.kiwi-us.com/~masato/oldworks/category/takarazuka/3022/oukestory.htmlのサイトより少し省略しながら引用
生きながら地下牢に沈んでいく・・・・・。
主な登場人物
- ラダメス(エジプトの若き武将)
- アイーダ(エジプトの囚人、エチオピア王女)
- アムネリス(エジプト王ファラオの娘)
- ウバルド(アイーダの兄)
- アモナスロ(エチオピアの王、アイーダの父)
- ファラオ(エジプトの王、アムネリスの父)
- ケペル(ラダメスの戦友)
- メレルカ(ラダメスの戦友)
- カマンテ(エチオピア王家の元家臣)
- サウフェ(エチオピア王家の元家臣)
- ネセル(神官長)
- ヘレウ(神官)
- メウ(神官)
- ファトマ(アイーダの侍女)
過去の配役
『王家に捧ぐ歌』は2003年星組が大劇場で初演を果たしました。その後2005年星組が中日劇場で、2015年宙組が大劇場で、2016年宙組が博多座で再演しました。
そして2022年星組が御園座で再演します。
ここでは大劇場での配役を記載します。
2003年星組 | 2015年宙組 | |
ラダメス | 湖月わたる | 朝夏まなと |
アムネリス | 檀れい | 伶美うらら |
アイーダ | 安蘭けい | 実咲凜音 |
アモナスロ | 一樹千尋 | 一樹千尋 |
ファラオ | 箙かおる | 箙かおる |
ウバルド | 汐美真帆 | 真風涼帆 |
ケペル | 立樹遥 | 愛月ひかる |
カマンテ | 真飛聖 | 澄輝さやと |
サウフェ | 涼紫央 | 蒼羽りく |
メレルカ | 柚希礼音 | 桜木みなと |
ネセル | 英真なおき | 寿つかさ |
ファトマ | 万里柚美 | 美風舞良 |
ヘレウ | にしき愛 | 凛城きら |
ワーヘド | しのぶ紫 | 純矢ちとせ |
イトネーン | 朝峰ひかり | 花里まな |
メウ | 高央りお | 松風輝 |
伝令 | 麻園みき | 瑠風輝 |
伝令1 | 紫蘭ますみ | 天玲美音 |
伝令2 | 美稀千種 | 風馬翔 |
タラータ | 百花沙里 | 綾瀬あきな |
アルバア | 彩愛ひかる | 彩花まり |
マーリス | 毬乃ゆい | 桜音れい |
アウウィル | 叶千佳 | 瀬音リサ |
伝令3 | 嶺恵斗 | 和希そら |
フィブラーイル | 琴まりえ | 花音舞 |
イブリール | 陽色萌 | 小春乃さよ |
ヤナーイル | 仙堂花歩 | 大海亜呼 |
エチオピア兵(歌手) | 大真みらん | 星吹彩翔 |
マーユー | 南海まり | 真みや涼子 |
ユーニユー | 花愛瑞穂 | 美桜エリナ |
ターニ | 陽月華 | 遥羽らら |
改めて書くと2003年の星組メンバーは懐かしいですね。当時を思い出します。
大劇場で宙組が上演したのは、もう7年前とは・・・。月日が流れるのが本当に早いです。
雪組での配役予想(妄想)
では、現在の彩風さんと朝月さん体制の雪組で再演したら、どのような配役になるか?
私なりに書いていきたいと思います。
※大劇場で上演される場合の配役です。外箱公演だと全員が出演しません。そうなると「誰を出演させるか?」かを考えなくてはならず、さすがにそこまで頭は回りません(汗)。
その点をご了承下さい。
2022年雪組 | |
ラダメス | 彩風咲奈 |
アイーダ | 朝月希和 |
アムネリス | 夢白あや |
アモナスロ | 凛城きら |
ファラオ | 紫門ゆりや |
ウバルド | 朝美絢 |
ケペル | 和希そら |
カマンテ | 綾凰華 |
サウフェ | 眞ノ宮るい |
メレルカ | 縣千 |
ネセル | 奏乃はると |
ファトマ | 千風カレン |
ヘレウ | 透真かずき |
ワーヘド | 愛すみれ |
イトネーン | 妃華ゆきの |
メウ | 真那春人 |
伝令 | 星加梨杏 |
伝令1 | 久城あす |
伝令2 | 桜路薫 |
タラータ | 白峰ゆり |
アルバア | 杏野このみ |
マーリス | 羽織夕夏 |
アウウィル | 野々花ひまり |
伝令3 | 叶ゆうり |
フィブラーイル | 花束ゆめ |
イブリール | 沙羅アンナ |
ヤナーイル | 有栖妃華 |
エチオピア兵(歌手) | 諏訪さき |
マーユー | 希良々うみ |
ユーニユー | 愛羽あやね |
ターニ | 音彩唯 |
やはり配役を考えるのは難しいですが楽しいです。
彩風さんは『CITY HUNTER』で冴羽獠を演じましたが、その作品の中で銃を使う場面がありました。その銃捌きがとても格好良かったのです。『王家に捧ぐ歌』ではラダメスが剣を振るう場面がありますが、絶対に格好良いに決まってます(笑)。
それだけでなく彩風さんは歌と演技、どちらも進化をし続けています。特に主題歌「世界に求む -王家に捧げる歌-」は感動するに違いありません。
アイーダは歌の場面がとても多く、歌唱力が求められる役です。朝月さんは演技とダンスは卓越しています。しかし『CITY HUNTER』『Fire Fever!』での歌を聴いた限り、特別に上手いとは思いませんでした。それどころか、喉で歌っている様に聴こえるので、その辺りは正直不安です。
しかし、芸達者な朝月さんなら何とか出来るでしょう(笑)。
アムネリスは夢白さんに絶対に似合う役だと思います。過去に演じた人達と比べても、勝るとも劣らないアムネリスになる事は確実でしょう。
それに夢白さんの演技は、真に迫る実力があります。その為、美しくも見応えのある舞台を作ってくれると確信しています。
ウバルドは朝美さんにピッタリの役でしょう。ウバルドは最初から最後までエジプトに対して憎しみを抱いている役です。
私個人としては是非、朝美さんの「エチオピアは不滅だ!」の台詞を聴きたい!
ほれぼれするウバルドになるでしょう。
ラダメスの戦友、ケペルとメレルカはどちらかというと明るめの役です。
これらの役はそれぞれ、和希さんと縣さんが思い浮かびました。
カマンテはエチオピア王家の元家臣で、ウバルドと同じくエジプトに憎しみを抱いています。また、アイーダに対して軽蔑もしています。
ただ、気持ちとしてはエジプトに対しての憎しみより、アイーダに対して失望している気持ちの方が多いかもしれません。
この役は綾さんに合うと思います。
サウフェもエチオピア王家の元家臣。同じくエジプトに憎しみを抱いています。
しかし、歌を歌いながら登場する時は、悲しみが溢れているので、涙を誘う場面かもしれません。
ウバルド、カマンテよりも年齢は若そうです。
眞ノ宮さんにピッタリの役だと思います。
雪組で上演するならと想像した時、アモナスロの役は真っ先に凛城さんが思い浮かびました。
凛城さんは髭を付けた姿が似合い、風格のある雰囲気を出せる男役です。アモナスロはやや髭もじゃですが(笑)、この役を演じている凛城さんの姿が目に浮かびます。
『王家に捧ぐ歌』のファンは《ファラオ=箙かおる》という公式が成り立っていると思います。しかし箙さんは既に宝塚にはいません。
ファラオという役は他の役とは明らかに違う雰囲気があります。箙さんのファラオは本当に当時のエジプトから来たのではないのか?という迫力があったのです。
この役を新たにこなせるのは『桜嵐記』で怪演技をした紫門さんしかいないでしょう。『桜嵐記』では良い意味で「紫門さんはどこ?」と思わせるぐらいの変化が起きていました。
もし、ファラオを演じる事になったら、箙さんとは違う迫力のある物になるでしょう。
アウウィルとターニはアムネリスに仕えている女官の役です。この役は「エジプトは強い」という曲を歌いながら銀橋に出てきます。ただ、この曲は通称「スゴツヨソング」と呼ばれています(笑)。
「♪スゴ、スゴ、ツヨ、ツヨ」なんて歌詞が出てきます。ちょっとアホッぽい(←失礼)歌詞で、最初聴いた時は「何だこの歌は??」と思いました。しかし妙な中毒性があり、人によっては1番印象に残る曲だと言えます。
別にこの歌や2人がいなくても物語は成立しますが、この役は女性の役の中ではアムネリス、アイーダ偉大で唯一目立つ役です。
そう考えると、逆に非常に重要な役とも言えそうですね。今の雪組なら野々花さんと音彩さんしかいないでしょう。
他の役は学年順だったり、直観で決めたりしました(笑)。主な登場人物以外はどちらかというとその他大勢という感じなので、それはそれで配役に悩みました。
さて、以上が私なりに考えた配役でしたが、いかがだったでしょうか?
あくまで、私の想像(妄想)なので、お気軽にお読み頂き楽しんで下されば嬉しいです。
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