内田洋子/シルヴィオ・ピエールサンティ『トマトとイタリア人』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
日本のジャーナリストの内田洋子さんと、イタリアのジャーナリストのシルヴィオ・ピエールサンティさんの共著『トマトとイタリア人』(文春新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
トマトの歴史や変遷が書いてある
まず驚いたのはトマトが誕生した場所はイタリアではない事です。イタリアってパスタとかピザにはトマトを沢山使いますし、自家製のトマトソースを作る人も多いと聞きます。
ですが、現在のボリビア、エクアドル、コロンビアという南米地域で昔は作られていたとは思いもしなかったです。昔と今では状況は違うのでしょうけれど、その地域にトマトのイメージは無かったです。
そういった事を始め、トマトの歴史や変遷、人々との関わりなどが分かりやすく書いてあって、とても面白かったです。
それだけでなく、最初は観賞用植物だったり、忌み嫌われていた時期が長くあった事にも驚きました。
イタリアに初めてトマトが来たのは16世紀半ばのナポリです。でもすぐにトマトが支持された訳ではない。それどころか嫌われていました。
ですが、思考錯誤や工夫で美味しく食べられないか? と取り組んだ人たちがいたから、今では必需品の野菜になったのでしょう。しかし、そうなったのは18世紀半ば頃です。
もし、これがナポリではなく別の地域だったらどうなっていたのか? 遅かれ早かれ誰かが食用に改良していたか? その辺りは想像の域を出ませんが、ナポリというのが大きなポイントでしょう。
お腹が減ってくる
本書の〈第Ⅱ章 絶妙のコンビ、パスタとの出会い〉は大袈裟ですが、「よっしゃ、遂に出会えたぞ! 良かった良かった」という気持ちになりました(笑)。
それにしても、この章を読むとパスタが食べたくなってきます。お腹もグーって鳴ってきている様な気がしないでもない(笑)。
私はイタリアにいった事がありませんが、やはり本場のトマトソースを使ったピザやパスタって味が違うのでしょうか?
因みにソースだけではなく、パスタの拘りも強いとの事。
パスタが変われば、ソースも変わる。十人十色ならぬ、十パスタ十ソースなのである。
と、本書には書いてありますが、組み合わせも多種多様です。この言葉はイタリア人にとって、パスタはただの食事ではなく一種の芸術品なのだろう、と感じました。
それ程、日常に根付いているという事ですね。おぉそうなると、私も試しに色々食べたくなってきます。
簡単なまとめ
本書はタイトル通りの内容です。トマトの誕生や歴史から始まり、イタリアでのトマトの普及・発展・改良などが書かれています。
トマトがイタリアで誕生したのではないことは驚愕でした。ですが、現在のイタリアでのトマトの広がりは言うまでもないです。
本書には料理のレシピも載っています。トマトが好きだという人なら試してみるのも良いと思います。
また、トマトに関するちょっとしたエピソードや雑学的なものも載っています。中には「そんな事があったんだ!?」と予想もしない事も書いてあって面白いです。
トマトが好き/興味があるという人は是非とも読んでみてほしいですね。
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