皆様こんにちは、霜柱です。
先日、私は東京宝塚劇場にて月組公演『ゴールデン・リバティ』『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)-IN THE MOONLIGHT-』を観劇しました。

今回はまずミュージカル・クエスト『ゴールデン・リバティ』(作・演出:大野拓史)の感想を書いていこうと思います。しかし・・・
辛口な感想になってしまいました。
お読みになる際は、その点をご了承下さいませ。
月組公演デザート『めっちゃ 抹茶黒糖団』の販売
公演の感想の前に、まずは『Café de Repos』で販売している公演デザートについて書きます。
現在は月組公演『ゴールデン・リバティ』『PHOENIX RISING-IN THE MOONLIGHT-』に因んで、『めっちゃ 抹茶黒糖団』(税込¥550)というデザートが販売中です。

まずは紫いも餡を頂きました。
ねっとりとした甘さが口の中に程良く広がりました。結構良い味です。
大学芋・・・ではなく中学芋は、まぁごく普通の感じでした(このデザートで中学芋というのを初めて知りましたよ、アタシは)。
黒蜜きなこロールはどちらかというと、きなこの味の方が強めだった気がします。甘すぎない味が良かったです。
抹茶プリンはババロアに近い食感で、程良い抹茶の味がしました。
その下にあるのが黒糖ゼリーで、小さいダイス状になっていました。
黒糖の甘い味付けがゼリーに染み込んでいて、食べやすい形になっていたのがポイントですね。
和を堪能出来るデザートになっていたと言えるでしょう。
感想
全体的に纏まっていない感じが・・・
まず思ったのが舞台全体が纏まっておらず、展開が疎かになっていた印象を正直受けました。
話自体は面白かったのですが、取っ散らかっているのでストーリーに集中が出来ませんでした。締まりも無い様にも思えたのです。
今作では色々な人達に役が振られていました。それ自体は良いと思うのですが、だからと言って、特段目立つとかそういった訳ではなかったですね。
何だか観ていて目が疲れる作品になっちゃっていた気がします。
同じ事を書いてしまいますが、とにかくグチャグチャしていて、内容に集中が出来ませんでした。
ダンスシーンが長すぎる
どんな作品にでもダンスシーンはありますが、これがちょっと冗長に感じてしまいました。
個人的に思ったのは、最初のレストラン「カーヴィーハウス」でのウェイトレスやウェイターのダンスシーン、サーカスの場面でのダンスシーン、最後のポリネシアダンスのシーン等・・・。
もしかすると、実際はそんなに長くはなかったかもしれません。ですが、う~む・・・。
何だか単なる次のシーンへの場繋ぎにしか観えなかったのです。
私見ですが、もう少しダンスシーンを減らして、登場人物の心理描写をもっと描いた方が、舞台に締まりが出て良かった様な気がします。
あっけない結末
夢奈瑠音さん演じるフランク・モートンと、英かおとさん演じるハワード・ケインは悪役です。最後に捕まるのですが、そのシーンも臨場感とか迫力が伝わってきませんでした。
あっけなく捕まった印象を受けたので、もう少しシリアス要素を強くしてくれたら、観客は観ながら手に汗を握れたかもしれません。
でも、その場面に登場していた月組生の演技はとても良かったです。特にクリーブランドを演じた春海ゆうさんは貫禄があって強く印象に残りました。
宝塚に西部劇は合わない
宝塚歌劇は古今東西、色々な時代の色々な国々の作品を手掛けています。しかし、西部劇というのは非常に珍しいです。なかなかそういった作品はありません。
観る前は「どんな作品なのだろう?」と楽しみにしていました。ですが、ハッキリと思ったのは宝塚と西部劇は相性が良くないなという事です。
私は西部劇に詳しい訳ではないので、偉そうな事は書けませんが、西部劇でやる事って結構パターン化されていますよね。列車強盗だったり、銃での打ち合いだったり・・・。
場所も列車だったり、バーやレストランだったり、悪党達の秘密のアジトだったり・・・。
だから、サーカスの場面や、自由の女神の除幕の場面を入れたのかもしれません。でもねぇ・・・。
今作だけで判断するのは早計かもしれませんが、「この内容で約90分はあまりにも長すぎる・・・」と感じたのが正直な気持ち。
西部劇は映画だと非常に相性は良いかもしれませんが、生の舞台とは相性が悪いのかもしれません。
でも、宝塚歌劇の良い所は色々な作品に挑戦をする所だと断言出来ます。
私個人は「う~ん・・・」な作品でしたが、こういった試みは非常に大切で、その点は評価して良いと思います。
どうしても西部劇をしたいなら・・・
基本的にガンマンを演じている男役達が銃を使っていますが、天紫珠李さん演じるアナレア、白雪さち花さん演じるモンタナ、桃歌雪さん演じるスミスなど娘役達も銃を撃ったり構えたりしています。
ですので、どうしても宝塚で西部劇をするのなら、もっとアクション要素と恋愛要素をふんだんに盛り込んで、逆に難しい事は抜きにしてやれば良かったかもしれません。
変に「実はあの悪党にはこういう過去があって・・・」「善人に見えるけど実は・・・」とか、そういうのを入れずにね。
まぁ、でもそれはそれで別の問題が起きる可能性は無きにしも非ずですが、もしまたいつか西部劇を手掛けるのであれば、今度はその様にやってみてほしいです。
特に良かった月組生は・・・
ここまで作品について結構辛口な感想を書いてしまいました。ですが、決して貶めたりする気は無く、あくまで私が観た際の正直な気持ちを書きました。
作品はアレでしたが、それでも月組生はしっかりと健闘していたのです(良さを活かしきれていたとは言い難いですが)。
後日、役ごとの感想で書く予定ですが、まず良かったのは風間柚乃さん。
保安官なのに列車強盗をする役です。屈折した感情や影を背負っている、ちょっとニヒルな役を見事に演じていました。演技は勿論、歌も良かったですね。
彩みちるさんは色々な役を演じる事が出来ますが、今回は可愛らしい役でした。
舞台は退屈でしたが、彩さんが登場した時は目を見開いて、しっかりと観ていました(笑)。
語彙力崩壊ですが、とにかく可愛いのです。ちょっと動いても可愛い。一言話すだけでも可愛い。少しの表情の変化も可愛い。こういう娘なら私も欲しいなぁ(笑)。
とにかく、今回の彩さんもとても良かったという事です。
英かおとさんは悪役を憎々し気に演じていましたね。表情や動き・動作などにそれらがしっかりと滲み出ていました。ですがかなり難しかったと思います。今作は内容が「ちょっと・・・」な作品ですが、英さんが丁寧に悪役を演じてくれてからこそ、何とかして最後まで観れたのかもしれません。
感想と全く関係無い事
今作の感想と全く関係な事を少しだけ。
私は東京宝塚劇場で『ゴールデン・リバティ』を観ました。ですが、観ている間寒くて寒くて。特に足が冷えたのです。「まさか、冷房を点けている?」と思ってしまいました。それ程寒かったのです。
何であんなに寒く感じたのだろう? 私だけかしら?
因みにショーの『PHOENIX RISING-IN THE MOONLIGHT-』の時は寒く感じませんでした。
一体何だったのか?
以上で、『ゴールデン・リバティ』の感想を終わります。
辛口な感想になってしまいましたが、これはあくまで私個人の感想です。「そういった感想もあるのね」と軽く思って頂ければ幸いです。
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